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男「…うわあ、君すごいな。そうだよ。もう報告書は全て上がってるから、必要ない下書きはシュレッダーにかけて廃棄。で、掘り出した報告書を、順番は日付順にした状態でファイルにまとめて欲しい。」

「はい!」

男「上側のファイル、まだ空きがあるからそこに下のファイルに入ってる分も突っ込んでいいよ。それで一つファイル空けて、空いたファイルに新しく掘り出した報告書を纏めてほしい。」

「分かりました。」

男「ごめんなあ、今日9月末で、上期の期末だろ?ここにいる奴みんな報告書まとめに追われて、こんな雑用任せる羽目になって本当にすまない!分からなかったらすぐ聞いてくれ、間違ったまま進まれるより効率的だから!」

「はい、」

男「ごめんだけどそれ今日中に警視のデスクに置かないとまずいから、急ぎで!」

「分かりました!」




という会話を交わしてから4時間ほど経っただろうか。

報告書と下書きを分ける作業は、赤ペンで修正が記入されているかどうかで見分けがついたのでまだやりやすかった。
でも厄介だったのが、分けた後の書類の廃棄。この部屋の隅に大きく四角い箱があり、それがシュレッダーだと教えてもらって向かうと見えたのはMSシュレッダー。紙を幅1mmに裁断する業務用のシュレッダーで、国家機密だの金融証券だの、その手の界隈では有名なこいつにお目にかかれる日が来るとは。
そんな風に感動しつつ、機械系には強い自信があるのでじっくりシュレッダーを観察。前扉に指を引っ掛ける場所を見つけて、ガチャンと開けると見えた電源ボタン。電源を入れて挿入口に書類をセットし、スタートボタンを押した、まではいい。


ピピー、


ぐうん、と機械が唸り声をあげて、書類の束を一向に飲み込もうとしてくれないのだ。

…故障?


誰かに助けを乞おうか、と周りを見渡しても、目に飛び込むのは後6時間と少しで上半期期末の報告書最終締め切りが来てしまう、と目の色を変えてパソコンに向かう人たちのみ。

誰にも聞けそうにない状況に、血の気が引くのを感じる。

床には大量の紙の山。
全て、このシュレッダーで廃棄しなければならない物だ。


…どうしよう。

一番最初にこの仕事の指示を出してくれた、物腰穏やかで優しげな人を必死で探すが見つからない。


「…紙の詰まり?どこ引っ張り出して良いかも分かんないし…」


説明書を読もうにも、まだ自分のデスクとPCを与えられていないためネットで検索する方法も取れず、まさに八方塞がり。

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ののか - この作品のファンです!応援してます! (4月4日 22時) (レス) id: dc038c192f (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます😭大好きって言ってくださるあおいさんがとっても素敵な方です‼︎心からそう思います!!更新頑張りますねー! (8月12日 17時) (レス) @page6 id: 5e94745166 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!!もうこの作品が大好きすぎてやばいです!!!更新頑張ってください!!!!! (7月31日 16時) (レス) id: 418dda50ad (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - 光さん» 光さん!温かいコメントをまたありがとうございます☺︎やっとやっとの公安編ですー!降谷さんとのキュンキュンも書けます!これからもこの作品をよろしくお願いします! (7月27日 23時) (レス) id: 5e94745166 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続編おめでとうございます☺︎これからの展開も楽しみです。密かながら応援してます! (7月22日 20時) (レス) id: c03f77c018 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青空 | 作成日時:2023年7月19日 23時

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