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籠「……お疲れ様。」
ノックをして応答があったので扉を開けると、パソコンから顔を上げてこちらをにっこりと見つめる籠山室長と目が合う。
籠「1日目の仕事は、どうだい。」
「皆さん本当に良くして下さって、今日は特別急ぎの別件も無かったお陰か先輩方が沢山仕事を教えて下さいました。」
籠「……そうかい、良かった。でもそりゃあ、そうだろうなあ。」
にっこりと浮かべる笑顔は変わらないままどこか含みのある言い方で返されてしまい、室長の言わんとすることが分からない。
「……？あの、それは一体どういう……」
籠「だってね、君たち二人は我が部署の久しぶりの新人なんだから。……ね？可愛がりたくもなるでしょう。」
そういえば昨日も久しぶりの新人だ、と言われたことを思い出し、けれど何と返せば良いか分からず直立していた所に響いた三度のノック。
降「失礼します、降谷零巡査であります」
突然の知った顔の来訪に驚きつつ少し安堵していると、室長のおいで、という声に招かれて私の隣に降谷くんがやって来た。
籠「さ、二人ともそこに座りなさい。」
見るからに来客用の質の良さげな革のソファーを示され、戸惑う。
降「いえ、しかし……」
籠「座りなさい。」
降「はっ、」
ふかふかのソファーに座ると続いて室長も、私達の向かいに腰掛けた。
同時に手に持った書類を机の上に広げて、彼は淡々と話し始めた。
籠「……君たちが、交番勤務を経ずにこの警察庁に配属されたこと。さらに言えば、警察庁に採用されたにも関わらず初任教養を受けるために警察大学校で4ヶ月間の研修を受ける必要がなかったこと。そのことを、しっかり説明しておこうと思って。……ちなみに、君たちが今日お世話になったであろうこの部署の捜査官たちは皆、君たちの事情を知った上で接してくれている。これから話す話をわざわざ彼らに説明する必要は無いので安心してほしい。」
ここで一息ついた室長が私達の瞳をじっと見つめて表情を確認。私達は無言で唾を飲み、頷くことしかできない。
籠「……まず、君たちはまだ国家公務員�擬鏤邯海鮗�験していない。だから本来、国家公務員のみで構成される警察庁では働けない。だが、我々はすぐに使える即戦力を求めていた。……3年前に、黒田という非常に優秀な捜査官がアメリカで事件に巻き込まれて……未だ彼の意識は回復しないまま。それでも流れるように降ってくる仕事に、黒田無き今この部署は飽和状態となっている。」
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ののか - この作品のファンです！応援してます！ (4月4日 22時) (
レス) id: dc038c192f (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます😭大好きって言ってくださるあおいさんがとっても素敵な方です‼︎心からそう思います！！更新頑張りますねー！ (8月12日 17時) (レス) @page6 id: 5e94745166 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 続編おめでとうございます！！！！もうこの作品が大好きすぎてやばいです！！！更新頑張ってください！！！！！ (7月31日 16時) (レス) id: 418dda50ad (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - 光さん» 光さん！温かいコメントをまたありがとうございます☺︎やっとやっとの公安編ですー！降谷さんとのキュンキュンも書けます！これからもこの作品をよろしくお願いします！ (7月27日 23時) (レス) id: 5e94745166 (このIDを非表示/違反報告)
光(プロフ) - 続編おめでとうございます☺︎これからの展開も楽しみです。密かながら応援してます！ (7月22日 20時) (レス) id: c03f77c018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青空 | 作成日時：2023年7月19日 23時
