検索窓
今日:57 hit、昨日:32 hit、合計:19,202 hit

104 ページ11



いくら今世で優秀で、沢山経験を積んだからといっても中身はあの平凡な私が基本なもんだから、降谷くんに本当に沢山助けてもらって、感謝しないといけない。それに、他の4人の仲間たちの職種も、性格も、……そして彼らの人生の結末も。全て知っているからこそ、彼らの正義感とその行動力が私の原動力になるんだ。


「ありがとう。本当に、いつも。」


伝えられるうちに、伝えられる分だけ。
まずは今隣に居てくれる、降谷くんに。


降「え?」



「………へへっ、伝えてみただけーー!!

じゃあ、また明日っ!」




やっぱり感情を素直に言葉にするのは少し恥ずかしいけど、きっとこれから私たちは多忙を極めて顔を合わせられる機会も減っていくんだろう。だから、これからもっと"ありがとう"と言えたり、良いところや凄いところを褒められたり、スムーズにフランクに伝えていけるようになりたい。

若干否めない言い逃げ感や、ぽかんとしている降谷くんからも逃げるように、米花町へと向かう地下鉄の階段を駆け降りた。



降「……そういやあいつ、アメリカ育ちだったな……」


……この時私の真意を盛大に勘違いし、ましてや真っ直ぐ感情を伝えるのが大得意な人種かのように見られてしまっていたことを降谷くんから聞かされるのは、また後の話である。

とにかくその日は地下鉄に乗り込んで、駅から流石にタクシーは使わずトコトコ歩いて、新ちゃんは寝てしまったかなと思いながら実家の玄関に到着した。
そして、予想に反して私を出迎えてくれたのは新ちゃんも含めた3人で、もう遅いにも関わらず
私の卒業式での姿を見て感動したとか、礼服がかっこよかったとか、松田くんと研ちゃんと零くんと諸伏くんが本当にかっこよかった(これは有希子さんの感想)とか、思い思いに今日のことを話してくれてとっても癒された。

久しぶりに会えた新ちゃんと戯れつつ、新ちゃんを存分に堪能していると部屋に父さんが入ってきて。全てを悟ったような父さんに『頑張りなさい』と言ってもらえて、私が警察庁に入庁できたことを伝えられないもどかしさを感じつつ、精一杯この日本のヨハネスブルクの治安を守ることで恩返しをしようと心に決めた。

105: No side→←103



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (74 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1857人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ののか - この作品のファンです!応援してます! (4月4日 22時) (レス) id: dc038c192f (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます😭大好きって言ってくださるあおいさんがとっても素敵な方です‼︎心からそう思います!!更新頑張りますねー! (8月12日 17時) (レス) @page6 id: 5e94745166 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!!もうこの作品が大好きすぎてやばいです!!!更新頑張ってください!!!!! (7月31日 16時) (レス) id: 418dda50ad (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - 光さん» 光さん!温かいコメントをまたありがとうございます☺︎やっとやっとの公安編ですー!降谷さんとのキュンキュンも書けます!これからもこの作品をよろしくお願いします! (7月27日 23時) (レス) id: 5e94745166 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続編おめでとうございます☺︎これからの展開も楽しみです。密かながら応援してます! (7月22日 20時) (レス) id: c03f77c018 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:青空 | 作成日時:2023年7月19日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。