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萩「え?あれ?」
「そうそう、あれだよ。」
諸「…あの洋館…?」
降「本当に?すごく大きい…家だな…。」
松「…すっげ。」
タクシーのドライバーさんが、こちらで間違いありませんか?と聞いてくれるので、はいと答えて下ろしてもらう準備をする。
「ありがとうございました!」
お代を払って助手席から出ると他の4人も次々に降りてくる。
萩「俺もうすぐ藤峰有希子に会うんだ…」
松「萩落ち着け、と言っても無理だよな___。」
萩原くんがあわあわと言いながら松田くんの腕に縋り付いている。
諸「Aのお母さんが藤峰有希子さんで、お父さんが工藤優作さんで…」
降「12個下の弟がいるんだったよな…」
この四人が工藤家に泊まりにくることは、話の流れで偶々決まったのだ。
体育祭の後片付けが終わった後も私たちは例の部屋で爆弾解体の練習をしていた。
そこで諸伏くんがふと、
「もうすぐお盆休みだなぁ」
と呟いたのがきっかけだった。
伊「そうだな。…俺はこのお盆でナタリーを父親に紹介するよ。」
諸「結婚するの…!?」
伊「…いや…、そんなつもりは…無いわけじゃないが早すぎるというか…」
「ナタリーさんのこと幸せにしてね!」
伊「だから親と会わせるだけだって!」
松「リア充め…。」
降「嫉妬か?松田。」
松「ちげぇわ。んなことで嫉妬なんかするかよっ」
萩「ま、伊達班長なら良い旦那さんになるだろうねぇ。」
伊「だからお前ら話を聞け…!」
班長がナタリーさんをご両親に紹介しに行くことが発覚し、流れでみんなは実家に帰るのか、という話になり…。
降谷くんは親が忙しく、それにあまり反りが合わない、ヒロくんは親戚のうちだからなぁ、松田くんは父が荒れていて帰る予定はない、萩原くんはお姉さんがお盆休み返上で働いているから帰る気にならない、ということだった。
「じゃあみんな、お盆ずっとここにいるの?」
松「…死ぬほど暇なんだろうな」
萩「車の運転さえできればねぇ、じんぺーちゃんとドライブで遠くまで行くのに。」
降「本来入校者の車の運転は禁止されているからな。」
諸「オレもここかなぁ。」
降「Aは?実家か?」
「…うん…。多分ずっと実家かな。」
降「家族で仲良しなんだな。」
ふっ、と寂しげに降谷くんが笑って、こっちまで悲しくなってしまう。
「…お盆休み、うちに泊まりにくる?」
そんな流れで、お泊まりを提案したところ「面白そうじゃん!」ということで決まった帰省。
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青空(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます!!!とっても嬉しいです‼︎ (6月29日 21時) (レス) id: 5e94745166 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 大好きです!!!!!更新頑張ってください!!!待ってます! (6月19日 7時) (レス) id: 418dda50ad (このIDを非表示/違反報告)
ホワホワ - 1日遅れですが読みました!続きが気になりすぎます!これからも応援してます! (5月29日 21時) (レス) @page41 id: 264214b0c8 (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - ホワホワさん» いつもありがとうございます‼︎今日出したお話も楽しんでくださいね‼︎🌸ホワホワさんのコメントに助けられて3つも更新できちゃいました!🤭 (5月28日 23時) (レス) id: d616d8a279 (このIDを非表示/違反報告)
ホワホワ - めっちゃ面白いです!更新待ってます!頑張ってください! (5月25日 22時) (レス) @page38 id: fb5e568a3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青空 | 作成日時:2022年5月3日 9時