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太陽が照りつける残暑厳しい頃。冷房の効いた応接室で歓談するのは、二人の超がつくほどのエリート。
学校長「いやあ、お久しぶりですな。中村警視監殿。」
大学校長「いやいや、そんなに畏まらんでくださいよ、青木さん。昔のように行きましょうや。」
青木「そんな訳にはいきませんとも。私は警視長、あなたは警視監。階級は絶対、でしたかな？」
中村「…いつの時代の話をしているのやら…」
はっはっは、と笑い声を響かせるのは、警視庁警察学校学校長である青木警視長と、警察大学校校長である中村警視監。
巨大な警察組織において、階級は絶対である。年齢よりも、階級。それほど重視される階級は9種類に分けられるのだが。
一番上の立場である警視総監に続き、何とこの二人の立場である警視監、警視長と続いて行くのだ。
数多の厳しい試験、競争、人間同士の蹴落としあい、犯罪組織との対峙。この二人は、そんな様々な経験を積んだ者である。今、この二人が待っている者。それが、工藤Aという類稀な生徒だ。担当教官からの異例の推しがあり、一度上層部で否と決まった決定が今日、覆されるかもしれない。
…全てはこの二人の厚く、高い壁を越えられるかに懸かっているが。
コンコンコン、と3度、応接室のドアが叩かれた。
「失礼します。」
凛とした声は、この部屋で待ち構える二人の予想から外れ、男のものだった。
青木「…入りなさい。」
ピンと伸ばした背筋、美しい敬礼。そのどれもが満点といえる身のこなしをする彼は、やはり二人の予想外れの人物だった。
降「失礼致します、鬼塚教場、降谷零です。」
青木「…降谷くん、だね。君の噂は予々聞いているよ。」
降「ありがたきお言葉、身に余る光栄です。」
丁寧すぎる言葉遣い。違和感を覚える人もいるかもしれないが、これが警察のトップ層に君臨する者への態度で間違いない。
中村「降谷くん、私とは初めましてになるね。私は中村、階級は警視監、警察大学校の校長をやっている者だ。どうぞ、よろしく。」
降「はっ、」
ぴしっと敬礼をし、斜め上を向く態度。
なるほど確かにこれは公安に引き抜かれる者の態度だ。
そう、似たような道を通ってきた二人は感じとり、若い後輩を嬉しく思いながら見つめる。
中村「…して、何か用かね？今日は他に、会う約束をしている生徒がいてね。」
降「失礼ながら。その、工藤Aのことでお話を聞いていただきたく、参りました。」
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青空(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます！！！とっても嬉しいです‼︎ (6月29日 21時) (
レス) id: 5e94745166 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 大好きです！！！！！更新頑張ってください！！！待ってます！ (6月19日 7時) (レス) id: 418dda50ad (このIDを非表示/違反報告)
ホワホワ - 1日遅れですが読みました！続きが気になりすぎます！これからも応援してます！ (5月29日 21時) (レス) @page41 id: 264214b0c8 (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - ホワホワさん» いつもありがとうございます‼︎今日出したお話も楽しんでくださいね‼︎🌸ホワホワさんのコメントに助けられて3つも更新できちゃいました！🤭 (5月28日 23時) (レス) id: d616d8a279 (このIDを非表示/違反報告)
ホワホワ - めっちゃ面白いです！更新待ってます！頑張ってください！ (5月25日 22時) (レス) @page38 id: fb5e568a3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青空 | 作成日時：2022年5月3日 9時
