30 ページ32
・
前世でかっこよくて好きだった5人組を、初めて目の前にしている私。
…かっこよすぎて死にそうなのと、いきなり松田くんに秘密を暴かれそうになって死にそうなのでダブルパンチを喰らっている。
松田くんと降谷くんはまだ険悪になっていないご様子。
初めましての顔合わせ感まである。
萩原くんが持ち前の明るさで話して諸伏くんがニコニコと聞いていて、班長はとにかく美味しそうに白ご飯をかきこんでいる。
この5人が警察学校組として末長く仲良くやっていくんだなぁ…
しみじみとしていたら急に意識を現実に戻された。
降「で、工藤は松田にどんな弱みを握られたんだ」
「はいっ！？」
萩「そうだ、結局なんだったんだよ、あれ。」
「えっと…」
降「俺が聞きたいことも答えてないままじゃないか。」
萩「えっ、なになに、降谷ちゃん何！」
予想だにしなかった質問のオンパレードに、目の前の醤油差しを見つめることしかできない。
家族の話はまだ早い、と思う。この5人の口が軽いとは思えないけど、別段親しくも慣れていないから。
ここは降谷くんに聞かれた質問に答えてやり過ごそうと口を開くと、重なった、松田くんの声。
松「俺ぁこいつの弱みなんて握ってねえよ。さっきのやつは俺の早とちりが原因かもしれねえし。まぁ、まだなーんもこいつのこと、知らねってことだよ。」
萩「…じんぺえ、ちゃん…？」
横を見ると、この会話の内容に興味がなかったのかさっさと一人食べ終わった松田くんは暇そうに頭の後ろで腕を組んでいる。
彼に私を助けるつもりがあったのかは分からないけど、彼のおかげで家族の話はせずに済んだ。交わらない視線。だけど、ありがとう、と心の中で松田くんに告げて、アメリカ育ちの事情を説明しようと腹を括る。
萩「ま、じんぺーちゃんの言う通り。俺たちキミのこと、全然知らないからさ、教えてよ？」
「…そうだね。私がどうして総代を務めたか、答えになるかは分からないんだけど…。降谷くん、私ね、あなたの言う通り東都大卒じゃない。」
左に座る、降谷さんの目を、しっかり見つめて。
「実は、アメリカ帰りなんだよね。」
…………
「「「「「えええええええ！！！」」」」」
アメリカ帰り、と伝えると、一泊置いて食堂に響いた5人の驚き声。
ああ…また注目を…集める…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 970人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青空(プロフ) - cherry*さん» cherryさんありがとう！ヒロやみんなのこと、再現できているみたいでよかった。作者が見切り発車するせいで僕と主人公が公安警察に所属するのはいつになるやら…。だけどまだまだ警察学校での楽しい日々は続くから一緒に楽しんでくれ！降谷。 (2022年4月29日 23時) (
レス) id: 04a0a3d78f (このIDを非表示/違反報告)
cherry*(プロフ) - このお話大好きです、、！一つ一つのキャラがしっかりしていて、崩さずに主人公とお話させてるのほんとに天才だと思います！！めっちゃ応援してます！（あわよくば降谷希望です、、、） (2022年4月29日 20時) (レス) id: c527621d7e (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - belleさん» わあわあわあわあ！！！！こんっなに嬉しいコメントありがとうございます！私の妄想が暴走しないように頑張ります笑とりあえず警察学校組と新一くんを絡ませたい今日この頃です。。早く降谷さんとくっつけ！て思うんですけど汗。更新気ままに頑張ります！！ (2022年4月19日 21時) (レス) id: 8bcc0b53e4 (このIDを非表示/違反報告)
belle(プロフ) - 初めまして！久しぶりに見入っちゃう小説に会えて一気見しちゃいました、笑 降谷さんと結ばれるの楽しみです^ ^更新楽しみにしてますね！ (2022年4月19日 0時) (レス) @page41 id: a2ba23688b (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - 読者さん» 嬉しすぎます‼︎早く警察学校組を出したくて出したくて（笑）読んでくださってありがとうございます！感想頂けて私飛んで喜んでます♡ (2022年4月3日 15時) (レス) id: 8bcc0b53e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：青空 | 作成日時：2022年3月28日 19時
