あなたを守るよ。【降谷零】【名探偵コナン】

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恐らく正しい考察が信じられず、衝撃を受ける。


いやでもこの目で確かめたわけじゃないんだから、と思って恐る恐る目を開いてみると…


優「お、A。すっかり泣き止んで、機嫌はなおったのかい。」

有「あら！Aちゃんかんっわいいんだからっ！」


…うん。

私の推理あってたよ、名探偵。


目を開けると、そこには


満面の笑みを浮かべた工藤夫妻がいました。




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スヤスヤと眠ることが仕事の赤ちゃんが羨ましいと思っていた。


望んでいた立場になったはいいものの、問題はここが普通ならあり得ないあのアニメの世界ということ。


あーあ、今年の映画、ハロウィンの花嫁も楽しみにしてたんだけど。
何と言っても警察学校組！！！私降谷さんと松田さん両方好きなの！というか全員好き！！！！カッコいい人好き！

なのに見れなかったし。


「ふあうあうあ、う゛ーーー！(何でなんだよ！)」

いやいや、それよりも私きっと死んだんだよな…



寝ることが仕事、とは素晴らしいもので。
こうして現状を整理する時間が十分すぎるほど与えられている。
ゆっくりと、たくさん寝つつ、これからの身の振り方を考えてみる。






前世、というのが正しいのだろうか。
いまだ夢心地だが、3度日を跨ぐと「転生」への疑いの気持ちも薄れてくる。
ああ、私本当に転生したのね、と受け入れてようやく前世へ思いを馳せ始めた。

前世は、生まれた時には平凡な女の子だった。
兄がいて、父がいて、母がいて、仲良し家族だった。
大好きな兄だった。





病気で兄を失うまでは。




父も母も悲しんだ。もちろん私も悲しんだ。
医師は全力を尽くしたと飽きるほど繰り返し、父も母も兄の死を受け入れ、私も兄を失ったまま静かに生きていくはずだった。

でも。

兄を担当した医師は医療事故を隠蔽したのだ。
兄の死は、医師に非があったらしい。

トイレに行った帰りにたまたま奥の部屋から聞こえた医師たちの会話に心底恐怖心を覚えた。

兄の命よりも自己保守に走るのか、と
幼いながらに兄の担当医に対して憎しみをおぼえた。

もちろん父と母に相談したが、その事実は一層家族を苦しめるだけだった。

父と母は医師に裁判を申し出た。
だが証拠が見つからない。
巧妙に事実を隠蔽され、なすすべがなかった。


許せない。




決して許せない憎しみ




兄を奪ったことへの憎しみ


罪を償おうとしないことへの憎しみ


事実を暴いてやる


そう決意し、警察官になった。

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