あなたを守るよ。【降谷零】【名探偵コナン】

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優「ごめんよ、有希子。とっても美味しかった。ありがとう。」

新「今日姉さんいいことあったもんな！海老でちょうどよかったんじゃねえか？」

有「あら！？新ちゃんなにかが違うわ！！そうじゃないのよ、私がパエリアを作った労力を褒めてって言ってるのよ！！」

具材の話じゃないわよー！！




こうやって有希子さんに育てられて、君はキザな探偵に育っていくのか…

工藤新一という人の成長を見守れる姉ポジが、やっぱり最高に幸せです。








新「だってよー、やっぱおかしいじゃねえかホームズーーー！」


そんなこんなでただいま現場検証中です。


新一も私も優作さんの子。
小さい頃から推理小説に塗れて育ってきたんだからある程度の推理はできる。


…でもやっぱり新ちゃんは凄い。
私が引っ掛からなかった点を小説から見つけ出して、検証して。私は新ちゃんによる検証でやっと気がついたおかしな点を彼は読んだだけで見つけてしまうんだから。


優「新一、ちょっと待ちなさい。ここ、しっかり読んだかい？」

そして現役大ベストセラー推理小説家が私たちの検証を監修！なんて豪華！
日本で今一番推理できる人たちだよね！もはや私不要では！？



新「………だってよ！！姉ちゃんはどう思う？」


「うぇっ？わたし？」


新「？うん、姉さん。姉さんもホームズ好きだろ？読んだとき、この犯人についてどう思った？」


突然新一くんが意見を求めてきた。
嘘でしょ優作さん助けて！と念を込めて優作さんを見るけど、なんと優作さんまでもがニコニコとわたしの返答を待っている。


…ええいもうどうなでもなれ！




「…だったから、〜だと思ったんだけど…


でもわたしはここの箇所素通りして読んだからこう思っただけであって、だから新ちゃんのその推理通りに行くとーーーってのが矛盾するんだよ……ん？、」


あれ、優作さんが満足気に頷いてる

あれ、新一くんの頬が紅潮している

あれ、なんでだ、私もしかして正解したのかしら…


新「そうか、そうだよ、姉さん！そういうことなんだな！！俺考えなくていいところずっと考えてたのか！？そっか、姉さんのそっちの線で行くと辻褄が合う…ねえ、姉さん…」

母さん譲りのキラッキラに輝く瞳をさらにぺかぺかに光らせ、新ちゃんが私を呼ぶ。

「な、…なに…」

新「すげえな！！」


…わあい、平成のホームズにすごいと言わしめたぞ！


…いえごめんなさいまだ状況読み込めない。

私、転生で天才なったんか！？

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