あなたを守るよ。【降谷零】【名探偵コナン】

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優「少しでもサポートできることはしたいと思って、ハワイに連れてきたんだが。A。」

「はい。」

優「父さんたちは、Aができれば危険な目に遭わないことを願っている。でも、その道に進んでたくさんの人を救おうとしているAを止めることは出来ない。」

「…うん。」



優「父さんたちは、Aを全力で助けるよ。」


「…っ、うんっ、」


優「だから、私たちを頼ってくれ。」


「…うん。…ありがとう。ほんとうに。二人の娘として生まれてこれて、よかった…。」




こうして1ヶ月みっちり射撃と操縦を仕込まれ、君はCIAのエージェント並みだよ！とインストラクターにも言わしめてハワイの地を後にした。


その後、アメリカの中学一年生としての1年間を休学。
3年分早く小学校を卒業した私には、いきなり中学生となるよりも実践と経験を積む方がいいのではないか、と優作さんが考えてくれた。

その間で、有希子さんに似ている私の顔が潜入捜査で不利に働かないよう、変装術を習得。
アメリカの地であの黒羽盗一さんに変装術を教えてもらった。
有希子さんと旧知の仲だと言う黒羽さんは、私に変装術を一から優しく教えてくれた。
マスク二枚重ねまで習得し、盗一さんからは「要領も器量も良い、聡明なレディだね」と身に余る褒め言葉をいただいた。
因みにマスク二枚重ねは盗一さんからしても初めての試みだったらしい。とにかく小顔じゃないと出来ないんだよ、と少し羨ましがられたのを覚えている。


あとは、有希子さんからブロードウェイのミュージカルに誘われた。何気ない気持ちで付き合ったけれど、ここで驚くべき人物と対面することになる。


そう。有名女優、シャロン・ヴィンヤードである。


幸いなことに、私は彼女に「ベイビー」と呼ばれるお気に入り的存在になった。シルバーブレット、エンジェルと並ぶ存在になれたようで一安心。
だかいずれ組織で対面するときが来れば、どう立ち回ろうかと頭を悩ませることになった。


そんなこんなで修行の一年が終了。

新しく迎えた夏、11歳となり周りの人たちと2歳差で始まった中学一年生の生活は、盗一さんに教わったマジックのおかげでたくさん友達ができて楽しく過ごすことができた。

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