死神13 ４ ページ33
灯Side
足跡を辿り、随分来たと思う。目の前には扉があった。
南京錠がついているが、破壊されているようだ。開けろ、ということだろうか。意を決して扉に手をかける。
ギイ、と蝶番の軋む音がして、ゆっくりと扉が開いた。
そこには＿＿＿＿
『ぁ、なん、で』
コレは何だ。違う、理解しているが理解したくない。
脳が理解するのを拒んでいる。コレは、これは、
『…嫌だ』
この山積みになったモノは、
『いやだ、』
わたしが
『いやだ』
ころしたひとの
『いやだ、いやだ』
なきがらだ。
『あああああああああああああああああああああああああ！！！！！』
＊＊＊＊＊
NO Side
飛行機内は大パニックだった。
「早く花京院をどうにかしろッ！！」
花京院が思いっきりジョセフを蹴ったことで、飛行機がコントロールを失ったのだ。
「くっ、
ジョセフがスタンドを使ってなんとか機体を安定させる。
が、それも束の間、
「な、何でこんな所にヤシの木があるの〜！」
「やはりこうなるのか…」
飛行機は墜落した。
＊＊＊＊＊
承太郎Side
ジジイの操縦はアテにならねえことがよーく分かった。…やれやれだ。
「花京院！一体どーなってるんだ、こうなったのもお前のせいだぜ？！」
「おい、それより全員無事か？」
ポルナレフが花京院を叱りつけているのを尻目に、念のため安否確認をする。
「おれは大丈夫だぜ」「ワシもじゃ。身体は打ったがな」「僕も。…すみません」
ポルナレフ、ジジイ、花京院。おれも怪我はしていない。…灯からの返事がない。
「…おい、灯はどこだ」
他の３人も今気が付いたようだ。辺りを探す。
「灯！いたら返事をくれ！灯！！」
呼んでも返事がないようだ。不味くねえかと思ったが、案外すぐに見つけることが出来た。
「皆、いたぞ！ここだ！」
どうやら意識がないようだ。墜落時に頭でも打ったのだろうか。
「脈はある、目立った外傷もない。…眠っている、のか？」
花京院に言われ、様子をよく見ると、本当に眠っているだけのようだ。しかし目を覚ます気配が一切無い。
おれたちは取り敢えず救援隊を呼び、野宿をすることにした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 12人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
圧倒的睡眠不足(プロフ) - 柱の男の餌さん» 読んでくれる人が増えただけで号泣モンです…読んでくれてありがとうございます！最近スランプ気味なので更新遅いですがその一言でスランプを再起不能に出来た希ガス。頑張りますね！ (12月9日 18時) (
レス) id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
柱の男の餌 - うおぉぉ…！なんだか世界観に引き込まれるような気がして一気読みしてしまいました！（語彙力）更新楽しみにしています！ (12月9日 17時) (レス) @page21 id: be6e33eff1 (このIDを非表示/違反報告)
圧倒的睡眠不足(プロフ) - えお気に入り登録増えてる…！？ありがとうございます！！ (11月25日 17時) (レス) id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：圧倒的睡眠不足 | 作成日時：2023年10月21日 14時
