死神13 ３ ページ32
灯Side
飛行機内。この旅では2回目だろうか。
『今度は落ちないといいですけど』
「灯、縁起でもねえこと言うんじゃあねえ」
独り言のつもりだったんだけどな、聞こえてたか。承太郎に一喝されてしまった。
「飛行機の中はなんか眠くなるなぁ…ジョースターさーん、すまないが眠らしてもらうぜ」
「おお、分かった」
ポルナレフが眠りにつき、すぐに寝息が聞こえ始めた。数分後、寝息が増える。後ろを見ると、花京院が眠っていた。
「ここ最近敵襲続きでまともに休めてなかったからな」
『承太郎も眠かったら寝たら？』
「いや、遠慮しとくぜ。ジジイが寝てる間に誤操縦したら溜まったもんじゃねえからな」
「え、ワシそんな信用無い？？」
結局承太郎も落ちるかもと思っているんじゃあないか。そう思うとジョースターさんが少し可哀想になってきた。
「灯、お前こそ少し休んだらどうだ？そうも四六時中気張ってたら身体が持たねえぞ」
『…それじゃあ、お言葉に甘えて』
本当に周りをよく見ているな。不器用ながら優しい彼の言葉に甘え、私は夢の世界へと入っていった。
＊＊＊＊＊
目が覚めると、そこは奇妙な世界だった。
『は…？ここは…』
遊園地？観覧車にメリーゴーランド、なんともメルヘンな場所だ。
『…夢か』
瞬時に夢であることを自覚する。それにしても不思議だなと思いながら、私は辺りを歩いた。
『誰もいない、か。…まあいても怖いけれど』
誰もいない所為だろうか、遊園地なのに静かで、どこか不気味な雰囲気さえある。
足元に少しだけ風が吹いた。
『？これは、』
地面に何かある。いや、何かじゃない。
『血の、足跡？』
その足跡は、遊園地の奥の方まで続いているようだ。私は何かに誘われるように、足跡を追った。
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圧倒的睡眠不足(プロフ) - 柱の男の餌さん» 読んでくれる人が増えただけで号泣モンです…読んでくれてありがとうございます！最近スランプ気味なので更新遅いですがその一言でスランプを再起不能に出来た希ガス。頑張りますね！ (12月9日 18時) (
レス) id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
柱の男の餌 - うおぉぉ…！なんだか世界観に引き込まれるような気がして一気読みしてしまいました！（語彙力）更新楽しみにしています！ (12月9日 17時) (レス) @page21 id: be6e33eff1 (このIDを非表示/違反報告)
圧倒的睡眠不足(プロフ) - えお気に入り登録増えてる…！？ありがとうございます！！ (11月25日 17時) (レス) id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：圧倒的睡眠不足 | 作成日時：2023年10月21日 14時
