皇帝・吊られた男 6 ページ35
灯Side
「すまねえ、花京院…」
ここは車内。空気が完全にお通夜である。
「俺は俺の妹の敵をとれるなら死んでもいいと思っていた。…でも分かった、アヴドゥルの気持ちが分かった」
ポルナレフさんは決意したように続ける。
「俺は、生きるために戦う」
…まぶしいな。生きるために戦う、か。
「…本当にわかったのですか?」
「ああ、!?」
バキっと鈍い音がポルナレフさんの顔面から鳴る。花京院が肘打ちをした音だ。
「それは仲直りの握手のかわりだ、ポルナレフ」
へえ、それじゃあ。
『じゃあ、私からも1つ「待ってやめて灯がやったら絶対洒落になんない」まぁまぁ』
『別に暴力振るおうってわけじゃあないですよ。ただ、私今回のことであなたに随分幻滅したので…』
ポルナレフさんがゴクリとつばを飲み込む音がする。
『敬語とさん付けをやめる。あんたに払う敬意はない。…それだけだよ、何身構えちゃってるわけ?』
「…‥‥灯〜〜〜〜〜!!!」
『うわやめろ寄るな汚い』
「辛辣!!!」
いやだって涙と鼻水と血と鼻血だらけの男に近寄ってこられても気持ち悪いじゃん。許せポルナレフ。
「今度奴らが襲ってきたら僕たちで倒す!」
そういう花京院の目には、うっすらと涙が浮かんでいた。
…‥‥‥‥アヴドゥルさんが撃たれたときに涙も何も浮かんでこなかった私は薄情なんだろうか、なんて。
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圧倒的睡眠不足(プロフ) - 2024.3.2.現在、表現及び内容を少しずつ修正中です。表現が前のページと違う!という所があると思いますが気にしないでください。 (3月2日 14時) (レス) @page26 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
圧倒的睡眠不足(プロフ) - あ お いさん» おっとアンテ民ですね貴方、同士よ…というか何気にここの初コメですね、ありがとうございます!続編の方も良ければぜひ…!コメントグラッツェ! (12月17日 8時) (レス) id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
あ お い(プロフ) - まーじで面白いですありがとうございます、、目かっぴらいて解説も読ませて頂きました。ここから全話読むと私もケツイをみなぎらせております。、、エウデッデ (12月17日 1時) (レス) @page25 id: c265b5a382 (このIDを非表示/違反報告)
圧倒的睡眠不足(プロフ) - 星押してくれてありがとう!!!!(叫) (10月12日 20時) (レス) id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
圧倒的睡眠不足(プロフ) - 見てくれた君、本当にありがとう…もう泣いちゃう…最初の方はあんまり夢っぽくないけどそのうち要素ちゃんと入れるよ!安心してね!! (10月8日 21時) (レス) id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:圧倒的睡眠不足 | 作成日時:2023年10月7日 15時