C君登場! ページ3
A子が公園に着いて、自販機を探していると、急に後ろから肩を叩かれる。
「ん?」
A子が後ろを振り向くと、そこには金髪の好青年、Cがいた。
「やあA子ちゃん、何を探してるのかな?」
「あ、C君!実は私、Bちゃんに頼まれて、ジュース買いに来たんだけど、自販機ってどこにあるのかな?
ここの公園、あんまり来たこと無くて…」
A子がそう尋ねると、Cはニコっと笑って言う。
「それなら、ぼくについてきて?
この公園のことは、きっとぼくが一番よく知っているだろうからね!」
「うん!分かった〜!」
言われるがままにCについていくと、そこにはなんと6台の自販機が横に並べられていた。
「なんかいっぱいあるね〜!」
「知ってた?この公園には自販機が6台あって、なん十種類もの飲み物が楽しめるんだよ。
そして、ぼくの一番のおすすめはなんといってもこのブラックコーヒ………ってちょっと!?A子ちゃん、無視しないで!?」
C君が熱弁しているのにも関わらず、A子はそれを聞かずに、自販機のボタンを押し、もうすでにりんごジュースを手に取っていた。
「よし、Bちゃんのところに帰ろー」
「ちょちょ、ちょっと待って!!
ほらA子ちゃん、ぼくとデート……とか!!どう!?」
「うーん、また今度ね〜!」
そう適当に返事をして、A子は公園から出ていった。
A子が見えなくなった後。
くそっ…… 今日もダメか……
いつになったらA子ちゃんは、ぼくに惚れてくれるんだ……?
そしてA子は、ジュースを片手にBのもとに帰ってきた。
「Bちゃ〜ん!りんごジュース買ってきたよー!」
「ありがとうー!
……あれ、これりんごジュースじゃなくて、オレンジジュースだよ………?」
「え!そうだったの?」
なんと、A子の見間違いで、りんごジュースではなくオレンジジュースを買ってきてしまっていたのだ。
Bは怒った様子で下を向いている。
「ごめんなさい!」
「……ごめんだけじゃ済まされないよ?」
そう低い声で言うと、BはA子をボカボカと殴り始めた。
ボカボカボカボカ
「う〜 痛いよぉ〜」
A子は、特に抵抗することもなくただひたすら殴られ続けている。
ボカボカボカ
「わたしの気がすむまでずっとこのままだー!!!」
自分で買いに行ってこいと言ったくせに、理不尽なやつだなぁ…Bは。
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作者名:える/妹 | 作成日時:2021年3月22日 1時