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屯所にAを連れ帰った沖田は、彼女を部屋に寝かせるとすぐに近藤の部屋に向かった。

その表情は険しく、歩くスピードも早い。


「失礼しやすぜ、近藤さん」

「!総悟。Aちゃんは無事か!?」


返事を聞くことも無く部屋に入った沖田を咎めることも無く、近藤は心配そうな表情で沖田を見上げる。


「…えぇ。完全に無傷(・・)でしたからねィ」

「……そうか。良かった……」

「そうですねィ」


心底ホッとした顔になった近藤を、沖田は鋭い目で見下ろす。


「――体のあちこちを斬られて、血を流した跡もあったのに、何の傷もありやせんでした」

「ッ!!」


顔を強張らせた近藤の前に、沖田は胡坐をかいて、射貫くような目を近藤に向ける。


「……近藤さん。俺の考えが正しけりゃ、Aの傷は"治った"っつーことなんでしょう。

――教えて下せェ。あんたは、あいつが隠してる事知ってるんでしょう」


探らない、とAには言ったものの、あんなものを見て放っておけることは沖田は出来なかった。

近藤は暫く視線を彷徨わせて迷っている風情だったが、一つ長い息を吐いた。


「…誰にも言わないでくれ、って言われてたんだが。まぁ、こうなっちまったら話すしかねェだろうな。

他の奴らにAちゃんの傷のことは言ったか?」

「いえ。言ってやせん」


そうか、と近藤は安堵したように小さく呟き、真剣な顔をした。


「一応言っとくが、他の誰にも言うんじゃねェぞ?Aちゃんは知ってほしくねェんだからな」

「………。分かってやす」


『言えるなら――……。

――っそれが許されるなら、とっくの昔に話してますよ!!!』


思い出したその言葉に沖田は一瞬目を伏せ、そして近藤の目を真っ直ぐ見て頷く。

Aの言い方といい、どうやら相当重大である事は容易に伺えるそれを、やすやすと他言するのは良くないことを沖田は理解していた。


近藤は頷き、ふ、と息を吐いて口を開いた。

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伽那 - 一言で言うとこれめっちゃ好き (2019年11月26日 22時) (レス) id: dad38348f0 (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - 沖田総悟さん» ありがとうございます!!もう!受験早く終われ!!!(泣)じわじわ更新ですが頑張ります! (2018年1月5日 8時) (レス) id: 3282eb2821 (このIDを非表示/違反報告)
沖田総悟 - とっても面白かったです!!キュンキュンもするし、見ながら泣きました‥。更新がんばってください!そして、受験ガンバってくださいね!!応援してます!! (2018年1月4日 19時) (レス) id: b86e1fcd7d (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - にんじん  さん» あぁありがとうございます!!(泣)あと9日なんですよねー……ハハ。頑張ります! (2018年1月4日 14時) (レス) id: e79ecf6629 (このIDを非表示/違反報告)
にんじん   - 受験頑張ってください!応援してます! (2018年1月4日 14時) (レス) id: 1018656ff9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霜夜華 | 作成日時:2017年9月29日 20時

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