検索窓
今日:7 hit、昨日:25 hit、合計:1,317,833 hit

30 ページ32

『万事屋を看病しに行くゥ!?Aちゃん本気か!?』


予想はしていたが、電話の向こうで近藤さんが素頓狂な声を上げて反対してきた。

と言うか煩い。電話で叫ぶな。


「何か問題でも?」

『いや、そりゃあねェけどよ。心配っていうかさ。襲われたりしねェか』

「銀さんはそんなことしませんよ。そりゃあ下ネタ発言なんてしょっちゅうですけど、たかが18歳の小娘相手に狼になるほど飢えてないでしょうし」

「アンタらどんな会話してんだよ!?」


新八君が顔を真っ赤にして怒鳴ってくる。


いやまあそりゃちょっとアレだとは思うけどさ。しょうがないじゃん慣れてるんだもん。

そういう単語とか男共の間でよく飛び交うし、私医者だし。


と、考えたところではたと気付いた。


…あれ、私が純粋じゃなくなったのって、もしかして沖田隊長のせいだけじゃなくて男所帯にいるせい?

うわ、マジか……。


遅すぎる気付きにショックを受けていると、「Aちゃん?どうした?」と近藤さんが不思議そうに尋ねてきた。


「何でもないです……。

とにかくですね、高熱出して弱ってるんですからそんな体力ありませんよ。取り敢えず今晩は万事屋に泊まります」

『おう、分かっ「近藤さん、誰と話してるんでィ」そ、総悟!?あぁいや、じゃあな!』

「えっ、あの、ちょ『ガチャッ』」


ツーツーツー……。


…何で沖田隊長来たら切ったのあの人?


私は首を傾げながら受話器を置いた。


「どうですか?」

「大丈夫って。それじゃあ早速買い出しに行きますか。一応聞くけど、本当に何も無いんだよね?」


確認すると、新八君は、すっ、と気まずそうに目を逸らして頷いた。


「……何も無いです」

「ですよね」


分かってたけど、改めて聞くと中々心に来るものがあるな……。


「じゃあやっぱり私がお金出すね。行こっか」

「すいません、本当……」

「私も行くネ!」


申し訳なさそうな新八君と、元気の良い神楽ちゃんと共に私は買い物に出た。

31→←29



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (552 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1291人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 沖田総悟
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

茸筍 - でも、カッコいいわ (2021年7月11日 21時) (レス) id: ca7cb48629 (このIDを非表示/違反報告)
茸筍 - 吉沢亮に血染めの犬の餌投げつけるかw w w (2021年7月11日 21時) (レス) id: ca7cb48629 (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - さわさん» そこまで喜んでいただけて嬉しいです!(*^▽^*)続編も頑張ります!! (2017年5月29日 22時) (レス) id: 9126ee9e9d (このIDを非表示/違反報告)
さわ - やったァァァァァ!!w続編なんてすっっっごく嬉しいです(*-`ω´-)9 ヨッシャァ!!楽しみに更新待ってますね!(*´ω`*) (2017年5月29日 22時) (レス) id: e6f444c96b (このIDを非表示/違反報告)
霜夜華(プロフ) - mokamoiさん» い、いちばんですか!?(゜ロ゜;ノ)ノそんな、とても恐れ多い誉め言葉を頂けるなんて光栄です・・・!ありがとうございます!頑張ります! (2017年5月29日 5時) (レス) id: 9126ee9e9d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:霜夜華 | 作成日時:2017年5月12日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。