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第10話 〜昔話〜 ページ12

振り返ると、そこには絹のように綺麗な黒い髪にエメラルドのように輝く瞳を持った少女がいた。




「こんな所で何してるの?」



少女はウタイビトに聞いた。


今、ウタイビトと少女がいる場所は、

世界樹の見える丘の上にいた。




『誰にも見つからないような場所を探してる。』



「?…どうして?」









『私のことなんて


ただの人を幸せにする道具としか思ってないから。』




「…………。」


少女は暫く黙りこんでしまった。









「…ねぇ。」









「一緒に歌お!!」






『……………は?』





呆然として少女に目を向けると、







彼女のそのエメラルドのように綺麗な目が見つめていた。








そして目が合うと、







花のような笑顔で歌い始めた。









初めてだった。








歌ってくれと言われるのではなく、









共に歌おうと言われた事が。









ウタイビトは自然と少女と一緒に歌い始めていた。









〜♪









〜♪









どれくらい時間がたっただろうか。




時間と言っても、1つの歌を歌っただけなので4分位しかたってないと思うが、









ウタイビトにとっては一時間位たったように感じた。









「あなたの歌声、素敵ね!とっても楽しかった!」









『……………………




……………ありがと。』









「………やっと笑ったね。」





『…………え、』





ウタイビトは、いつの間にか笑っていた。









「歌っていうのはね、こういうことなんだよ。」









少女はウタイビトの手を包み込むように握った。









「確かに、歌は人を幸せにする力がある。」









「でもね、」









「自分も楽しまなくちゃ意味が無いんだ!」









ウタイビトはこの時何を思ったか、









目から大粒の涙を流していた。

第11話 〜歌という軌跡〜→←第9話 〜物語の始まり〜


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  • 恋愛運: ★★★☆☆
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アルベルト - SQ大好きです〜♪♪ボクは見た目ソードマン、ヒーローのアルベルトです!(少年:気弱) お話しおもしろかったですぅ〜♪ 別のシリーズも待っています♪ ハイランダーちゃんかわいいですね〜!ボクもハイランダーちゃんの歌声聞いてみたいです〜♪ (2019年11月26日 20時) (レス) id: d645669736 (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 世界樹大好きなんでこの作品すっごい好きです!頑張ってくだ! (2016年5月2日 17時) (レス) id: 18ff072b98 (このIDを非表示/違反報告)
anaana(プロフ) - 夏猫さん» ありがとうございます! なるべく早めに更新しますので、これからもどうぞご贔屓に…。 (2016年1月9日 2時) (レス) id: 555525dedf (このIDを非表示/違反報告)
夏猫 - とてつもなくお久しぶりです!まだ見てますよ!フラヴィオ熱が永遠に冷めてないので…。更新頑張ってください!応援してます! (2016年1月7日 21時) (レス) id: 4718e8fe4b (このIDを非表示/違反報告)
anaana(プロフ) - ヲデさん» ぎゃああありがとうございます!! 受験も更新も頑張ります!!! (2015年12月13日 14時) (レス) id: 555525dedf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:anaana | 作成日時:2015年3月8日 1時

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