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「寒い…。」
YG「ここに住んでたなんて考えられねぇな。」
「本当。どうかしてたね、私。」
そう言って、マフラーに顔を埋めるA。
大人になって変わってしまった俺ら、でもこの景色は何年経っても変わらない。
俺の景色の中にはいつの間にかAがいて、描いていく夢の中にも当たり前のようにいた。
「ユンギがさ、大邱を出るときに私に言ったこと覚えてる？」
YG「あー…全然覚えてねぇ。」
「はぁ、無責任。」
吐くため息は寒さのせいで白くなって、でもその表情はあの頃のとっつきにくい顔とは全然違う。
「私にしか叶えられない夢を見つけろ、って。」
YG「あぁそんなこと言ったような気がする。」
「絶対覚えてないね、その顔。」
数年経って、その笑顔は柔らかくなって。
「やっと見つけれた気がするんだ。」
カシャンと、細い指がそのフェンスを掴んだ。
YG「何？」
「笑わない？馬鹿にしない？」
YG「ふっ、しねぇよ。ちゃんと聞く。」
「ユンギと、同じ夢を見ること。」
そう言ったAの表情はフェンスの向こうの夕日を見ているから、わからないけど。
冷たい風が吹いて、髪の毛が風でなびいた。
俺の存在が、このコンパスに意味を与えられたのなら。
俺も同じ夢を願う。
これから先もずっと同じ夢を見れるように、俺はAのコンパスを信じるんだ。
その先にある同じ方向を見つめていたいんだ。
Aと一緒なら、どんな夢でも叶うから。
終わらない夢であれ。
________fin
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ro(プロフ) - パールさん» きゅんきゅんしていただけてよかったですー！ありがとうございました^_^！ (2018年5月16日 7時) (
レス) id: a5308edabf (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - すごく面白かったです！キュンキュンする場面が多くて表情管理大変でした笑素晴らしい作品ありがとうございます！ (2018年5月16日 0時) (レス) id: 5f91a6eaeb (このIDを非表示/違反報告)
ro(プロフ) - ＃はるさん» ありがとうございます！自分の書きたいがままに書いているので…そう言っていただけて嬉しいです！完結までぜひお付き合いください。 (2018年5月11日 17時) (レス) id: fa768e231f (このIDを非表示/違反報告)
＃はる - とってもおもしろいです！もぅ、胸がキュンキュンしたりしめつけられたり...w更新頑張ってください！ (2018年5月10日 23時) (レス) id: 322e3cca86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ro | 作成日時：2018年5月8日 17時
