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YG「A。」
声のする方に目を向ければ、無愛想な顔が見えた。
YG「来てんのにサボったら意味ねぇだろうが。」
「ったぁ…。女の子に何すんの。」
YG「仮にお前が女だとしたらそんなに足広げて寝ないと思うけどな。」
憎まれ口を叩かれても、何故か、会えた喜びの方が大きい。
あの人、改め、ユンギはあの日私に言った。
学校には来い、と。
その言いつけを守ってるもんだから、我ながら面白いと思う。
今まで誰の言うことも聞かなかったのに。
初めて会ったわけではないけれど、まともに話したのはあの日が初めてなのに。
あの日なんであんな場所に居たのか、なんであんなことをしようとしたのか聞いてこないユンギ。
私だって、あの日なんであの場所に居たのか、ユンギに聞いていないからかもしれないけれど。
お互い、名前くらいしか知らない。
でもそうだから心地がいいのかもしれない。
YG「お前卒業できんの？」
「さぁ。」
YG「高校くらい出てねぇと働けねぇよ。」
「それで働けなかったらくたばるだけだよ。」
YG「お前はなんでそんなにひねくれてんのかね。」
「あんたには言われたくない。」
YG「卒業してからが始まりなんだから。」
「はいはい。」
屋上にいるにも厳しくなってきた寒さ。
あと数か月で学生という肩書を終える。
今まで何とか進級してきたけれど、今回は本当に微妙なライン。
もし留年にでもなったら、辞めるの一択だけど。
そしたら私はどうやって生きていくんだろう。
夢も希望も未来もない。
本当にくたばるだけ。
YG「なぁ、A。」
「ん？」
YG「次の時間、テストだってよ。」
「えーだる。」
YG「ほら、行くぞ。」
なんでだろう。
差し出された手を、こうにもとってしまうのは。
拒んできたことなら山ほどあるのに。
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ro(プロフ) - パールさん» きゅんきゅんしていただけてよかったですー！ありがとうございました^_^！ (2018年5月16日 7時) (
レス) id: a5308edabf (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - すごく面白かったです！キュンキュンする場面が多くて表情管理大変でした笑素晴らしい作品ありがとうございます！ (2018年5月16日 0時) (レス) id: 5f91a6eaeb (このIDを非表示/違反報告)
ro(プロフ) - ＃はるさん» ありがとうございます！自分の書きたいがままに書いているので…そう言っていただけて嬉しいです！完結までぜひお付き合いください。 (2018年5月11日 17時) (レス) id: fa768e231f (このIDを非表示/違反報告)
＃はる - とってもおもしろいです！もぅ、胸がキュンキュンしたりしめつけられたり...w更新頑張ってください！ (2018年5月10日 23時) (レス) id: 322e3cca86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ro | 作成日時：2018年5月8日 17時
