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接客業なんて苦手すぎるけど、知識も何もない私にできるのはこれくらいだった。
学校が終わって、少しユンギと話して、バイトに向かう生活。
終わるころにはいつも外は真っ暗で、バイト先の先輩たちが心配してくれるけど今までこうして生きてきたからどうってことなかった。
『お疲れ様！少ないけど、初めてのお給料。』
「ありがとうございます。」
バイトを始めて2週間。
始めた日と締め日の関係で満額もらえたわけじゃないけど、自分で稼いだお金。
卒業まで時間もない。
タトゥーのためにしていたバイトと毎月あの女から送られてくるお金の少しを貯金してあって。
それでも足りないけど、でも少しだけ希望が見える気がする。
卒業。
それは私を自由にするもの。
それと同時に、ユンギと離れることになる。
いっそのことユンギのように大邱を出ようかなんて思うけど、出たところで目的もないしもっとお金もかかる。
ユンギと離れたら、私には何が残るだろう。
卒業という小さな夢も叶い、そしてまた夢を失う。
自分に呆れる。
本当、今までに何をして生きてきたんだろう。
見上げた空は真っ黒で、あの日見たように月が出ていて。
照らされているはずなのに、照らされていない自分。
道に迷わないようにと念をかけられた耳元のコンパスは、いつになったら私の道を照らしてくれるんだろう。
意味のないものばかりに縛られた道。
自分の意志で入れたタトゥーすら、そんな存在になりかけてる。
冬にしては暖かい今夜。
いつもならそのまま寝るけど、屋上に上がる。
ゆらゆらと揺れる影。
「なんだ、来てたの。」
つい数時間前、バイト先まで送ってくれたユンギ。
そっけない言葉とは裏腹に、頬が緩む。
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ro(プロフ) - パールさん» きゅんきゅんしていただけてよかったですー！ありがとうございました^_^！ (2018年5月16日 7時) (
レス) id: a5308edabf (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - すごく面白かったです！キュンキュンする場面が多くて表情管理大変でした笑素晴らしい作品ありがとうございます！ (2018年5月16日 0時) (レス) id: 5f91a6eaeb (このIDを非表示/違反報告)
ro(プロフ) - ＃はるさん» ありがとうございます！自分の書きたいがままに書いているので…そう言っていただけて嬉しいです！完結までぜひお付き合いください。 (2018年5月11日 17時) (レス) id: fa768e231f (このIDを非表示/違反報告)
＃はる - とってもおもしろいです！もぅ、胸がキュンキュンしたりしめつけられたり...w更新頑張ってください！ (2018年5月10日 23時) (レス) id: 322e3cca86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ro | 作成日時：2018年5月8日 17時
