恋しませんか？ (ページ8)

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JK「こんにちは。」

「あ、いらっしゃいませ！本当に来てくださったんですね！」

JK「はい、今日ジムに来たんで、帰りです。」

「そうなんですね！体、鍛えるの好きなんですか？」

JK「んー、まぁ。仕事柄、体力使うんです。」

「そうなんだ！あ、ご注文はどうしますか？」

JK「じゃあ、アイスアメリカーノで。」

窓側の席に座って待っていると、しばらくして彼女がパタパタと忙しくやってきた。

「お待たせしました、アイスアメリカーノです。」

JK「ありがとうございます。」

「あの、私テレビよく見ないから…気付かなくてごめんなさい。さっき、同僚から教えてもらって…。」

彼女の後ろのカウンターで、同僚であろう女の子たちが手で口を押さえて俺を見ている。

JK「いや、いいんです。」

「防弾少年団の方だったなんて…知ってたんですけど、一人一人の名前が覚えられなくて。ジョングクさん、ですよね？」

JK「はい。」

「すいません、そんなすごい方にあんな傘貸してしちゃって…。」

あんな傘、って、あのレインボーの傘のことか。

それをさして帰ってた俺。

それを謝る彼女。

なんか急におかしく感じて、つい笑ってしまった。

JK「いやっ、助かったんで本当に！無かったらずぶ濡れだったし。」

「よく考えたら大きな体のひとに貸す傘じゃなかったよなーって。笑」

彼女もそう言いながら笑っている。

笑うと、口元にえくぼが出来るんだ。

綺麗な人だと思ってたけど、笑うとぐっと可愛らしさが目立つ。

JK「あの、」

「はい？」

JK「名前、教えてもらえますか？こうやって…話せるのもなんか、あの傘のおかげかなって。」

「…はい、キム・Aです。92lineです。」

JK「じゃあ、Aヌナだ。俺は97lineです。」

「やっぱり！若いだろうなーって思ってました。笑」

ふと、あの夜の光景を思い出した。

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