恋しませんか？ (ページ26)

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ハヌリがお腹にいることがわかったのは、18歳の時だった。

ずっと付き合っていた大好きだった彼氏に、前触れもなく突然振られて。

お腹の命に気付いたときには、もう別れてから3ヶ月も経っていた。

もう堕ろせる時期じゃなかったこと、

何よりも別れたあと抜け殻のようになっていた私に、

一人じゃないよと言われてる気がして、両親の反対を押し切って1人で育てることを決めた。

何の資格もない、経験もない、そんな私はがむしゃらに働くしかなかった。

子供がいることで何度も落ちた面接。

ハヌリの寝顔を見るたびに泣いた夜。

私が守らなきゃ誰がこの子を守るの？

この子には私しかいないし、私にもこの子しかいない。

そうやって、8年間、一人で育ててきた。

新しいパートナーのことを考えた時期もあった。

私が好きになることより、なによりもハヌリのことを大切にしてくれる人がいい。

何人か、そんな雰囲気になった人もいたけれど、最後は必ず荷物のように扱われるハヌリ。

ジョングクくんのように、一緒に遊んだり、寝てくれたり、そんな人はいなかった。

ジョングクくんが帰ったあと、ハヌリの寝顔を見つめる。

大きくなったね、ハヌリ。

私がいないと泣いていた、あの頃が懐かしい。

今じゃ一人で留守番も出来るようになったね。

私の職場へも、1人で来れるようになった。

初めて自分でやりたいと決めたダンスも、ジョングクくんの影響か、最近は前より頑張ってる。

「オンマがどんな選択をしても、ハヌリは笑ってくれるかな…。」

サラサラの前髪を撫でる。

最近のハヌリの笑顔の隣には、いつもジョングクくんがいる。

まだ未来のあるジョングクくんに、私たちの未来も背負わせていいのかな？

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