恋しませんか？ (ページ25)

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「ジョングクくん、今は良くても…まだ若いんだし。これからたくさん出会いだって、」

JK「…Aヌナは、本当にそう思ってる？」

「…。」

JK「俺は本気だよ。軽い気持ちじゃない。責任があるのだってわかってる。これが簡単なことじゃないことだって。」

そう、これは簡単なことじゃない。

普通の恋愛とは訳が違う。

アイドルのジョングクくんと、子供のいる私。

JK「…あ、」

握っていた手が離され、リュックを漁るジョングクくん。

目の前に出された、2枚の紙。

JK「これ、来週ソウルのドームでやるコンサートのチケット。」

「…私と、ハヌリの？」

JK「うん。ヒョンたちにも、紹介したいんだ。Aヌナのこと。」

ハヌリもお世話になってるのに、仕事のせいでまだ宿舎に行けてなかった。

JK「ハヌリのことも可愛がってくれてて、早くAヌナに会わせろって。」

「そう、だよね。挨拶行けてなくて、申し訳ないな…。」

JK「控え室にこれるように言っとくから。ハヌリのダンスの勉強にも、なると思うし。」

「…ありがとう。ハヌリも喜ぶと思う。」

JK「俺の仕事、見てほしいんだ。」

ジョングクくんの仕事、か。

街中で見るポスターや、テレビ。

そこにいるのは、私の知らないジョングクくん。

JK「Aヌナ？」

「ん？なに？」

JK「俺、生半可な気持ちじゃない。それだけは、わかって。」

「…うん、」

当たり前のようになったジョングクくんがいる生活。

それはまるで夢のようで。

それでもまだ、自分の気持ちを言葉にするのが怖い。

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