検索窓
今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:58,830 hit

21 ページ21










「オンマ!」





男の子は彼女の姿を見て、カウンターに駆け寄って行く。







やっぱり、そうだ。







「ハヌリ!どうしたの?」

HN「学校終わってダンススクールに行ったんだけど、今日休みだったよ?」

「え?!嘘…ごめんね、オンマ間違っちゃった。」

HN「ううん!それで、一人でここまで来たんだけど…緊張して入れなくて…そしたら、この人が一緒に入ってくれた!」







そして、俺と目が合う。






「ありがとう、ジョングクくん。」

JK「俺も、ここに来る用事があったから…。」

HN「えっ?!オンマ、今ジョングクって言った?!」

「こらっハヌリ!大きい声出さないで…。」

HN「防弾少年団のジョングクなの?!」








彼女が男の子の口を手で塞ごうとも、男の子はキラキラした目で俺を見上げてそう言った。







JK「…うん、そうだよ。はじめまして、ハヌリくん。」







そう言って手を差し出すと、えくぼを作って笑う男の子。



出された小さな手を握る。





この子が、彼女の守りたいものなんだ。






そう思うと共に、彼女にも抱いたような愛しさがこの子にも芽生える。






「家で待ってられる?」

HN「うん!大丈夫!」

「今日は20時までだから…あと5時間くらい。」

HN「大丈夫だよ。いつも待ってるもん。」

JK「…俺と、遊んでようか?」

HN「えっ!!いいの?!」

「何言ってるのハヌリ、ダメ。」

JK「俺もこのあと暇だから。Aヌナが仕事終わるまで、俺が預かります。」

HN「本当?!ジョングクと遊べるの?!」

「ハヌリ。ジョングクさん、でしょ。」

HN「ジョングクさん!ジョングクさんと遊びたい!」

JK「うん、いいよ。Aヌナが仕事終わる頃に、家に送り届けます。」

「気持ちはありがたいんだけど…でも…。」

HN「遊びたい!」

JK「…ハヌリくんも、こう言ってるし。」

「…わかった。ハヌリ、いい子にしてね?ジョングクくんは、テレビに出る人なんだから。迷惑かけちゃダメよ?」

HN「うん!わかった!」

「ごめんなさい、ジョングクくん。」

JK「これくらいなんてことないです。じゃあ、行こっか!」

HN「うん!じゃあね!オンマ!」






そう言って彼女に手を振る男の子に、彼女は困ったように、でも嬉しそうに笑いかけていた。


俺はその子の手を引いて、宿舎へと向かった。






22→←20



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (85 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
217人がお気に入り
設定タグ:BTS , 防弾少年団 , ジョングク
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

いちごミルク(プロフ) - 完結お疲れ様です。面白かったです!! (2018年4月17日 9時) (レス) id: 62f9fc312d (このIDを非表示/違反報告)
いちごミルク(プロフ) - 更新楽しみにしています! (2018年4月11日 18時) (レス) id: 62f9fc312d (このIDを非表示/違反報告)
ゆ わ こ(プロフ) - おもしろいです( ^∀^) 頑張ってください〜っ 応援してます! (2018年4月10日 23時) (レス) id: 41ddd5c2e8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ro | 作成日時:2018年4月10日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。