恋しませんか？ (ページ11)

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「なんか、変な感じ。」

JK「何がですか？」

「わたしみたいな…普通の人間が、アイドルと帰れるなんて。あの日傘を貸してなかったらこんなことありえないもの。」

JK「そんなことないですよ。アイドルだって…普通の人間ですから。」

「でも同僚のみんなも言ってたけど、ジョングクくんってそこそこ人気あるみたいじゃん？笑」

JK「いや、俺だけじゃなくて…ヒョンたちも人気あります。」

「初めて来てくれたときに一緒にいた人も、同じグループ？」

JK「はい。いつも可愛がってもらってるヒョンです。」

「そうなんだー。今度、ちゃんとテレビ見てみるね！」

JK「Aヌナ、忙しいですもんね。」

「ジョングクくんに比べたら全然だよ！」

15分なんてあっという間で、着いたのは宿舎と反対方向にある小さなアパート。

ここで、一人暮らし、って感じかな。

「本当にありがとう。いつも帰り道クタクタだから…ジョングクくんのおかげで、テンション上がったよ～。」

JK「よかったです。笑」

グレーのパーカーに、黒いデニム。

どこにでもいるようなヌナ。

だけど、

微笑んだ笑顔があまりにも綺麗で。

なんの下心も無く、純粋に俺に興味を持ってくれているような気がして。

その笑顔を見るたびに、ドキドキする俺。

あぁ、これが、恋ってやつなのかも。

そう思った時には、アパートに入っていこうとするAヌナの手を引いてしまっていた。

「…どう、したの。ジョングクくん。」

JK「…Aヌナ、」

出会ってからまだ1ヶ月、

アイドルの女遊びだと思われるかもしれない。

JK「俺と…恋、しませんか。」

「…ごめんなさい。」

街灯に照らされた彼女が、そう小さく呟いた。

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