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「みんな乗った?出るよー。」
今日でヌナが仕事場に一緒に行くのも最後。
やっぱりずっと一緒にいたから、寂しくなる。
いつもは最後に埋まる助手席も、ヌナが運転手のときには取り合いだった。
マネヒョンがこれを知ったら、悲しむに違いない。
「今日はスタジオで見てるね、ジョングク。」
JK「え?!本当?!」
ヌナはどの番組も控え室にいたけど、今日は最後だからかな?
衣装に着替えて、次はメイクだ。
JK「ジョングクです。お願いします。」
「はーい!座って座って!」
メイクのエリヌナはそう言って素早く俺の前髪を止める。
あんまり話したことはないけど、Aヌナと違って、ズカズカと踏み込んで話を聞いてくる感じがどうも苦手。
ER「あの人、家政婦さんなんだって? 」
ほら、そうやって。
顎でAヌナを指す。
JK「あぁ、はい。」
ER「知らなかったよー家政婦さんがいたなんて!しかも若いんだね。私と同じくらい?」
JK「…Aヌナは92lineですよ。」
ER「あ、じゃあ1つ年下だ。わたし91lineだから。」
JK「そうなんですね。」
ER「誰のペンなの?あの人。」
JK「Aヌナは誰のペンでもないです。そういう基準で家政婦は選ばないので。」
ER「ふーん。みんなあの人のこと大好きなんだね?すっごい仲良い。」
JK「まぁ、はい。」
ER「ジョングクくんは特に好きそうだよね、あの人のこと。」
JK「…はい。」
鏡ごしに目があって、ニコっと笑われたけど、その笑顔も苦手だ。
Aヌナの笑顔の方が何倍も可愛い。
何度も俺がAヌナと、名前で呼んでも、エリヌナはAヌナを"あの人"呼ばわりする。
腹が立つ。
エリヌナがAヌナを見る目が。
ER「スタッフにだって防弾少年団のペンいるし、なんかあの人のこといやだって言ってる人もいたよ。」
JK「はぁ。そんなこと言われても。」
ER「ま、わたしも苦手だな。男にチヤホヤされて浮かれてる女。…ちょっとジョングクくん、顔怖い〜。冗談だよ?」
鏡に映る俺は誰がどう見ても機嫌の悪い時の俺だ。
周りから見たらエリヌナのほうがチヤホヤされたとき浮かれてる女だ。
前にジニヒョンに髪型褒められて顔を真っ赤にして浮かれてたくせに。
やっぱり俺は苦手だ。
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ゆずちゃん - 短い間でしたが、影から応援させていただきました!ストーリー性があって読んでいてとても面白かったですT^T 完結おめでとうございました! (2018年3月25日 0時) (レス) id: 39578a74ad (このIDを非表示/違反報告)
おはる - 素敵です(;;)感動しました (2018年3月24日 19時) (レス) id: 3f37c75671 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずちゃん - 小説とっても面白いですo(^▽^)o 更新ガンバです〜( ̄^ ̄)ゞ (2018年3月21日 14時) (レス) id: d900cd67e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ro | 作成日時:2018年3月17日 22時