不仲説。【宇髄天元】

鈍感 ページ37

『意外と鈍感なんですねぇ、Aさん』









『わっ！…しのぶかぁ。ねえ、さっき義勇が言ってたのってどういうこと？』









『直接宇髄さんに聞いてみては？』









しのぶの視線の先には何やら話を終えて戻ってくる2人の姿。









『ねえうーずーぃ…』









宇髄を呼ぼうとしたとき、視界の横に不死川が映った。









『よォ』









『…オハヨウ、サネミ』









この前のことを思い出し片言な挨拶をするA。









『耳赤いぜェ？』









『…あんま揶揄わないでよ、意地悪』









顔を覗きこんできた不死川にそう返すA。








少しは意識しているんだ、と満更でもない不死川。








『…榎本、変じゃね？』









『さぁなァ。』









不死川とそう言葉を交わすもどこか嬉しそうな彼を見て何かあったのだと察した宇髄。









『なあえのも…『お館様のお成りです』









宇髄はAに声をかけようとしたが、柱は一斉に跪く。









しかし、一列になる直前、Aはすれ違いざまに宇髄に言った。









『＿＿後で話聞いてくれない？』

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