もしも ページ35
『何があったのかこれは聞かないとですよね〜』
『…実はさ、』
隠すことでもないのでAは話すことにした。
とは言っても自分と宇髄の過去を話すわけにはいかないので、任務が同じだったこと、そこで宇髄に助けられたことを手短に話した。
『ってなわけで、彼奴に少し借りがあるし、そのときに和解?したのかな。』
『なるほど〜。』
うんうん、としのぶが頷いた。
『……それで?』
『それで、とは』
さらにしのぶが話すよう促すがAにはもう思い当たる節はない。
『好きになったんじゃないんですか?宇髄さんのこと』
『へ?…って、いやいやいや!』
間抜けな声を出して固まるA。
しかしそれは一瞬ですぐにそれを否定した。
『全く…素直じゃないですねえ』
『そんなわけないよ。………多分』
あまりにもしのぶが見つめてくるから語気を少し弱くしてAはそう返した。
『じゃあ仮にですよ、仮に私が宇髄さんを好きといったら協力してくれますか?』
『え、しのぶ宇髄のこと好きなの!?』
『か、り、に、です』
『そりゃあ……するよ、友達だもん』
『ほう。じゃあ…『しのぶさーん!』
きよちゃんがしのぶを呼ぶ声がしてAは少しホッとした。
『時間みたいだね』
『ですね…』
少し物足りなさを顔に表すしのぶが可愛くてAは彼女の頭を撫でた。
『まぁまた遊びに来るから!ね?』
『…はい!お互い頑張りましょう』
嬉しそうにそう言ってくれたしのぶと別れ、Aは帰路についた。
___『仮に私が宇髄さんを好きといったら協力してくれますか?』
___『そりゃあ……するよ、友達だもん』
この言葉が何度も頭を回る。
何故、このとき即答できなかったのか。
何度考えても頭がぐしゃぐしゃになるだけだった。
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杏(プロフ) - 小桜さん» そうなんですー!目の付け所よすぎませんか!?夢主ちゃん、鬼殺のことしか頭になくて経験もなく恋愛に関しては鈍感っていう設定なんです…! (2021年3月26日 21時) (レス) id: 0ee7ff2bf8 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - 左倉碧さん» 宇髄さんイケメンですよねわかります(黙れ) ありがとうございます〜!頑張ります! (2021年3月26日 21時) (レス) id: 0ee7ff2bf8 (このIDを非表示/違反報告)
小桜 - 夢主ちゃんって、意外と恋愛に関して鈍感なんですね。可愛らしいです♪ (2021年3月26日 16時) (レス) id: 2f84cbf165 (このIDを非表示/違反報告)
左倉碧 - え、好きいい←宇髄さん最推しなのでもう鼻血が出そうです!←続き、楽しみにしてます!(((o(*゚▽゚*)o))) (2021年3月21日 19時) (レス) id: 92b38e517e (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - 小桜さん» コメントありがとうございます〜!贈り物に込められた意味素敵ですよね〜!そうなんです、不死川さん夢主ちゃん大好きなんです笑 更新頑張りますね! (2021年3月20日 21時) (レス) id: 0ee7ff2bf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杏 | 作成日時:2021年2月26日 0時