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信じて ページ11

(俺がしっかりしないとだめだ)



(殺さないとあの3人に何されるかわからない)



(須磨、まきを、雛鶴は守らないと)




重い足取りで任務に向かう少年は全ての感情を捨てたような表情だった。





(…ごめんなさい)




突如見えた鮮紅の飛沫に思わず目を瞑った。




(もう…やだ、こんな生活)





一瞬で場面は変わり、里へと戻る道になっていた。






(……俺は人を殺すために生きなくちゃいけないのか?)




『そんなことない!』



耳に入った少年の言葉に思わず声を上げた。




『…誰だ?』





警戒心を最大にして、少年はAにクナイを向けていた。




…見えている?




『私?』




『お前以外誰がいるのさ』




『…榎本A』




『そうか、俺は宇髄天元だ』




知ってるよ、なんて思いながらも初めましてを装う。




そしてAはだんだん身体が軽くなっていく感じがしていた。
 







『あなたは人を殺さなくてもいいの』




他愛もない話を少しした後、そう切り出した。




『里の外にはもっとあなたを別のことで必要としている人がいる』




その言葉を宇髄は真紅の目をまっすぐAに向けて聞いていた。




『もしそうなら…どんなにいいか』




『本当だよ』




信じてほしい。Aはその一心でそう言った。




輝きを失っていた目がすこし光った。




『…須磨たちと相談してみる』









そのお礼に、ととある家に手を引かれた。




…そこでAの足は止まった。




左腰には先程までなかった日輪刀。







鬼の分身が__この宇髄?





敵意なんて微塵も感じない、彼が?





まずここが夢の中なのか、はたまた過去なのかもわからない。






躊躇った。
初めて決断することに恐怖を覚えた。






『…ごめん』







小さくそう呟いて無反応な彼を見て、その頸を一瞬で斬った。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 宇髄天元
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(プロフ) - 小桜さん» そうなんですー!目の付け所よすぎませんか!?夢主ちゃん、鬼殺のことしか頭になくて経験もなく恋愛に関しては鈍感っていう設定なんです…! (2021年3月26日 21時) (レス) id: 0ee7ff2bf8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 左倉碧さん» 宇髄さんイケメンですよねわかります(黙れ) ありがとうございます〜!頑張ります! (2021年3月26日 21時) (レス) id: 0ee7ff2bf8 (このIDを非表示/違反報告)
小桜 - 夢主ちゃんって、意外と恋愛に関して鈍感なんですね。可愛らしいです♪ (2021年3月26日 16時) (レス) id: 2f84cbf165 (このIDを非表示/違反報告)
左倉碧 - え、好きいい←宇髄さん最推しなのでもう鼻血が出そうです!←続き、楽しみにしてます!(((o(*゚▽゚*)o))) (2021年3月21日 19時) (レス) id: 92b38e517e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 小桜さん» コメントありがとうございます〜!贈り物に込められた意味素敵ですよね〜!そうなんです、不死川さん夢主ちゃん大好きなんです笑  更新頑張りますね! (2021年3月20日 21時) (レス) id: 0ee7ff2bf8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年2月26日 0時

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