上司と部下と同期と 【２】

資料61 ページ13

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「はい！着いたー！



どーぞ？」


なんて言いながら、車から降りて私の方のドアを開けてくれた。


「あ、ありがとうございます！」

「ふふん！いーえー！ささ！早くたべよ早く！！」



まるで、お寿司を食べに来た子供のように、はしゃぐ先輩




「はい笑 あ、ここ！私好きなんです！」

「本当！よかった！俺も好きなんだよねー。焼肉じゃっく！！」

「美味しいですよね！タンとか！！ここのタン1番美味しいです！！」

「だよなー！わかるわかる！！」



なんて、話してる間にも、お店の中に入って席に着いていた。





「さ！！どうする？とりあえず、タンだよね！」

「はい！」




焼肉屋らしい、ジュージュー肉を焼く音と、お客さんの声がわちゃわちゃしてる。


焼肉なんて、いつぶりだろ？

一人焼肉をする勇気のない私には、なかなか来れない場所だし。





「もう、頼んでいい？食べれないとか、苦手な部位ある？」

「いいですよ！！全然そういうのないんで！」

「おうけーい！」



呼び出しベルを押すと、店員さんが来る。




「えっと、牛タン3人前と、」

「え、3人？」

「あとは、ホルモンと……」







私のことなんか無視してじゃんじゃん頼んでいく先輩



3人前って……

先輩が2人前食べるってことかな？




「俺さ、焼肉はご飯なしで、肉だけ大量派だからさ笑笑」

「あー！そうなんですね笑 私、ご飯派です笑」

「だろうと思って、頼んだから大丈夫！」

「あ！ありがとうございます！！」



その後の焼肉は死ぬほど美味しかった。



だけど、









焼肉を食べている間に、あんなことがあったなんて思いもしなかったんだ

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