検索窓
今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:2,006 hit

第二章    「招かれざる客」 ページ4

コンコン。

扉をノックすると、中からいびつな日本語が返ってくる。

「入ってモ大丈夫じゃナいカ?」

扉を開け、中に入る。

中には案の定メイドのルーニャ様しかいない。

「おォ!遼河カ。久しぶりネ、元気だっタか?」

「えぇ、まぁw」

そう言いながら、お茶の用意をする。

コポコポと、ポットから音がする。

ルーニャ様は食器を拭いている。カチャカチャと食器の音がする。

二人しかいないが、部屋は結構騒がしかった。

だが、その時二人が反応した。

「――――だぁ!!!」

誰かが廊下でそう叫んでいた。

この声は…門兵か?

すぐさまポットを置き、廊下に出ようとする。だが、扉までは結構な距離がある。

その時、隣で黒い影が動いた気がした。

(!?)

横を見ると、そこにはおさげにしていた三つ編みをほどき、一つに軽く結んでいる―――ルーニャ様?がいた。

そして、机の上をはねてすぐに扉に近づいた。

バンッ!

勢いよく扉を開け、ルーニャ様が外に出る。

開け放たれた扉の向こう側に、人影が見えた。

――――盗賊だ。しかも、その奥には日和様がいる。

「!?あ、主―――!!」

そう叫び、腕の骨格を変える。

しかし、俺の出番はなかった。

ルーニャ様が、メイド服のスカートの中から拳銃を二丁取り出す。

恐怖におびえた日和様が、ルーニャ様を見て少し笑った。

「ルーニャ、いいわよ」

そう言い放つと、盗賊が日和様に襲い掛かる。

だめだ、俺は間に合わない。

すると、ルーニャ様が飛び跳ね、盗賊に近づいた。

御意(イエス)ご主人様(マイロード)

ルーニャ様が盗賊に拳銃を向けて笑った。

第三章    「ルーニャ様」→←第一章    「招かれし客」



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 4.9/10 (7 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:西園寺 , 遼河 , , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ベルフェゴール | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年11月22日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。