絶対許さない理由 ページ31
slk side
俺は割と言いたい事は言うタイプだと思う。
それに引き換えモトキは、周りちゃんと見てるし根っから優しい奴だし…言いたい事を100言えてんのかって言うと、ちげーと思う。
だからこそ怒らせると俺は誰より怖いと思う奴なんだよ
普段優しいからってのもあるけど
もうモトキが本気で怒るときってさ、やべぇのよ、とにかく
…ってその状況なわけですよ、今。
モ「…なあ」
『ん？』
モ「謝れ」
『は？』
モ「Aとマサイに謝れ。誰のことバカっつったんだよ今」
『は、や、なんだよ何キレてんだよ』
モ「お前に質問する権利なんてねーんだよ。さっさと謝って今すぐ俺たちの前から消えろ」
『な、』
モ「…あー、だるい。謝罪以外の言葉喋んなマジで。これでも抑えてんだよこっちは。お前みたいな何も分かっちゃいない人間に割く時間なんてねーんだよ」
モ、モトキよ…
本当に怖い。お前を怒らせたらガチで怖い。改めて思い知ったわ
こんなえげつない言葉 言ってる間も表情は無なのよ
めちゃくちゃ怒ってる顔でもねぇの
もう目だけがブチ切れてて、表情なんて人間みてる顔じゃねぇからね？(笑)
「モトキ、いいよ、」
モ「A。全然良くない。俺はAとマサイを馬鹿にした事 絶対に許さない」
「モトキ…」
モ「なにが人を殴るような奴だよ。マサイをあんだけ怒らせられる人間居ることに俺は驚いたっつーの。お前みたいな奴を殴ってくれる人が居たことに感謝しろよ。まあ殴ってもらったくせに何も変わってねんだから救いようねぇけどさ、で？謝る気ないの？どっち？」
『…ご、ごめん。』
モ「うん。で早く去って？もう用無いから」
そうモトキが吐くと、ペコっと頭を下げて逃げるように帰って行ったアイツ。
いやぁ…すげぇわ。モトキ。(笑)
モ「A」
「…ん？」
モ「大切な人を馬鹿にされた時は絶対に許しちゃダメ。どんっだけ面倒くさい相手でも、怖い相手でもそれ許したら負けだから。」
「…うん、」
モ「Aも大切な人の事はちゃんと守ってこうな？Aの事は俺も、マサイもシルクだって…てかメンバー皆で守るから。」
「ありがとう、」
モ「うし。…じゃあタピオカ残りぜーんぶ頂きまーす！」
「え！あ、やだ！」
モ「そこはちゃっかり嫌なのね(笑)」
そういつも通りに笑って見せた二人の背中を追ってタピオカを本気で取り上げて全部飲んだ俺←
モトキ、ありがとな
*
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作者名：とまと | 作成日時：2020年9月11日 15時
