気付いたときには ページ16
msi side
マ「な、なんだ？」
家へついてスマホを見ると電源が切れていたようですぐに電源をつけてみるとメンバーとAからの大量の着信履歴にLINE。
なにかあったのか！？と開くとAがこちらへ帰ってきていたようで
どこに居るのかという内容ばかり
一番最新のLINEはモトキからで、Aはウチに来ていると
このLINE見たらすぐに俺に連絡くれとの事だった。
なに？なんでモトキんとこなんだ？
マ「もしもし？」
モ「何してんの」
マ「何って…専門時代の友達に誘われて飲みいってたんだよ。スマホ充電切れてて見れなくて、すまん」
モ「Aめちゃくちゃ泣いてたよ」
マ「は！？なんでだよ！？」
モ「女の人とスーパーいたんだろ？」
マ「あ！？…ああ、あれか、あれは」
モ「俺に言ったって仕方ねんだって。とりあえず俺ん家来てちゃんと話してやって」
マ「…すぐ行く」
何が何だか理解できねーまま家を飛び出した。
Aが泣いてる？なんでだ
吹っ飛ばして着いたモトキの家。
何故か入るのに 少し緊張してしまった
モ「ん。入って」
マ「うん」
中に入るとソファで小さく丸まっているAの姿があって
マ「A！どしたんだよ、帰ってくるなら連絡くれりゃすぐ迎えに、」
「電話出なかったじゃん」
マ「あ、いや、それは…」
「LINEだって返ってこなかった」
マ「ごめん。友達と飲みいってたんだよ、んで知らねー間に電池切れてたみたいで」
「…女の人と二人でスーパーに…」
マ「それも専門時代の友達なんだって。帰り道が一緒で、買い物して帰るっつーから俺も飲み物買って帰ろうってただそれだけ」
嘘なんて無い。ただただ本当の話をしているのにAに伝わってる感触ってのが全然無くて
なんなんだよ、これ
どうすりゃいいんだよ
マ「なんもねーよ？ごめんな、連絡できなく…」
「もういい。謝んなくていい！！私が勝手に不安になって勝手にヤキモチやいて、それも勘違いで……もういいよ」
マ「もういいとか言うなよ」
「もういいの！！放っておいて？…もっきゅん、部屋借りるね？疲れたから寝る」
マ「ちょ、待てって」
「おやすみなさい」
マ「おい！」
モ「…マサイ、今は放っといてやった方がいいのかもね」
そう言って背中をトントンと叩いてくれたモトキの手を思わず振り払った。
どうすりゃいいんだよ、なんなんだよ…
*
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作者名：とまと | 作成日時：2020年9月11日 15時
