19話『禁秘の兄弟』(下) ページ31
クラウド「リトには黒インクの袋があるから保留としても、リツは俺にとっては"ただのイカ"。今度こそ消そうと家に行くと、横たわった妻が1人だけ。トドメを刺した。」
リト「…もう長くなかったのに、なんでわざわざ早く殺/すんだよ」
クラウド「早く終わらせてあげた、だろ??楽にさせたんだ。」
リト「…っ。お前は僕の父親なんかじゃない。死神だ!!!」
リトは歩く速度を早めた。
リト「俺がお前を殺/してやる!!!」
レイはやっとむせ込みが止まったかと思うと、後ろの方から視線を感じ、振り向いた。
すると少し遠くにある高台からチャージャーの先端が見えた。その先端から出た線を目で追うと、それはリトの背中を狙っていた。心臓の位置だ。
それと同時にリトのアタマの色は結っているゲソの先だけは紫色なのが見えた。
ーまだ"全部真っ黒に染まっていない"んだ…!!ー
黒インクチャージャーで今打たれてしまえば、完全に黒に染まっていないリトに当たれば即/死ということか、とレイは数秒の内に考えついた。
ーリトが、危ない。ー
その時にはもう足が動いていた。
コハク「レインくん…!」
コハクの声が聞こえるが、反応が出来ない。反射的に体が勝手にリトへと向かっていく。
レイ「リトっ……!!!」
レイはリトの背後から勢いよく覆いかぶさった。
___その時だった。
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作者名:こっこ@amuse | 作成日時:2019年7月1日 7時