18話『呪われた幼馴染』(下) ページ27
コハクは横に急いで避ける。
一気に降りかかった黒インクの一部が、コハクの肩に掛かった。
コハク｢ぃ…！｣
ゼックス｢だから言っただろう？？｣
もう一度ゼックスはまた腕を振り上げた。
コハク｢もうさせません…！｣
ロボットボムをゼックスの足元に投げる。
ゼックス｢っ…！｣
振り上げた途中で避けるなんてことができない。ダイナモはパワーはいいが、回避力がとても低い。
しかし、ほんの少しだけ避ける事ができたゼックスは、ボムから飛び散ったインクが足についただけで倒れはしなかった。
ゼックス｢おお、危ないな｣
コハク｢今だ…！｣
コハクはN-zapで一気に攻める。
ゼックス｢あらよっと｣
スプリンクラーを足元に置いたゼックス。普段ならスルーをすることも出来るが、当たるだけで体が痺れるようなインクならそうも行かなかった。
コハク｢惜しい…｣
足元はスプリンクラーで真っ黒に染まっていた。コハクの居場所確保に一苦労だ。
ゼックス｢足元塗っていられるほど余裕なんだな｣
ゼックスはダイナモを振り上げた。
？｢俺の振りには叶わないだろ！｣
ゼックス｢はっ？｣
ゼックスの背後にパブロを持ったレイが。
ゼックスの背中に塗りたくっていく。
ゼックス｢わざわざ背後まで来たのかっ…！｣
ゼックスの体が消えた。倒したのだ。
一貫の終わりだと感じたコハクは腰を落とした。
レイ｢気を引いてくれててありがとな。ナイス！｣
コハク｢な、ナイス…笑｣
レイはコハクに手を差し伸べた。
コハクはゆっくりと手を取った。
コハク｢そういえば、レインくん…ランさんは…｣
レイ｢あそこで気絶してる｣
コハク｢えっ？｣
レイ｢インクで倒してしまえば、フィアやゼックスみたく同じ場所にリスポーンするかと思って後頭部に思いっきり…｣
コハク｢やることえげつないですね……｣
レイ｢これしかないなって思ってさ…笑｣
コハク｢ランさんをどうしましょう…｣
レイ｢とりあえず端に寄せておいて、もう1回ここに来るしかない。本拠地に持っていくのは危ないと思った｣
コハク｢分かりました。先へ急ぎましょう！｣
レイ｢そうだな｣
コハクとレイは先の暗い道へ走っていった
19話『禁秘の兄弟』(上)→←18話『呪われた幼馴染』(中)
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作者名：こっこ@amuse | 作成日時：2019年7月1日 7時
