安室透の言動がどうしても分からないのですが…誰か取扱説明書をください

episode106 ページ17

快「ご、ごめんな」

笑いながら謝られても許したくないんだけど！？

快「機嫌直せよ」

髪を優しく撫でられた驚きに顔を上げれば

快「…大丈夫か？」

黒羽快斗が柔らかな微笑を浮かべ私を覗き込んでいた

いや…やめて！？心臓もたないんだけど！？

貴「今回だけはね…………ってなんで黒羽快斗がここにいるの！？」

快「はぁ…今更かよ……」

そう言うと彼はテレビのチャンネルを取った

まるで我が家のように

お〜い？いつからここは貴方の家になったの〜？


『………怪盗キッドが現れました！場所は…』

テレビには緊急速報とあり

怪盗キッドの人気ぶりが思い知らされる

貴「あぁ…そういうこと…」

快「そうなんだよ！でパラグライダーがちょっと壊れちまって」

貴「ん？……」

いま、驚きの発言を耳にした

＿人人人人人人人人人人人＿
＞パラグライダーが壊れる＜
￣^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y￣


貴「はぁ？！どう考えてもだめでしょ！？」

快「いや〜俺もまさか壊れるとは思ってもみなかったし…」

貴「だよね？！絶対そうだよね！？」

そんな呑気に笑っている場合ではない少年よ

あのパラグライダー壊れたら…漆黒の特急シリーズで死んじゃうよ？！

命の危険性でさえ考えてしまう

貴「絶対に壊れた原因を見つけて改善するんだよ？！」

快「お、おぉ…って！なんでおめーの方が深刻なんだよ」

貴「約束だよ…？」

快「分かったよ！………ところでさお前の名前って………」

貴「あ……」

見ず知らずの相手をしていた黒羽快斗ってすごい

貴「AA、よろしく」

快「Aか…よろしく！

　 あ、あと！絶対Aの方が年上だろ？敬語使う必要ないから」

貴「あ…分かり…わかったよ」

そう言うと黒羽快斗は『合格！』と言って微笑んだ

可愛い、可愛すぎる

アニメで見るより断然可愛いのだが…

快「なぁ…俺、風呂に入りたいんだけど」

あれ？また幻聴かな？今『風呂』って…

貴「……ん？」

快「どうした？」

いやいや、『どうした？』もなにも！！

なんで私のお風呂に入るのよ！！だから！いつからここは貴方の家に…(以下略)

貴「ちょっ、ちょっと待って！！なんでお風呂入るの…？」

快「お？寝る前に風呂入らないのか？」

疑問に思うところが違う

『珍しいな』と言われ私は更に困惑し始める

貴「いや…入るけどさ…なんで私の家？」

快「Aの家に泊まるから？」

貴「え…………えぇ！？」

神様、一体これはどういうことでしょう…？

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