96話 ページ3
降谷さんはどこかに出かけていった。
私の自由に動ける行動範囲は、トイレと自室のみ。
降谷さんが居る時はリビングなども許されるが……
この生活が始まって二日目だというのに……我ながら感心してしまう。
要するに囚人のような生活。
キッチンに行こうものならレンズの中の監視が飛んでくるだろう。
自室のベッドに横たわる。
ダンボールやゴミの山から拾った薄っぺらい敷布団一枚なんかじゃない。
ふかふかのマットレスに干したばかりの掛け布団。
此処は、天国か
自分にはもったいないくらいの場所だよ……
ー降谷side
バタン
扉を閉め、此処ではない場所に走り出したい、此処から逃げたい。その気持ちを押し殺す。
何歳だと思ってんだ。俺をだれだと思ってんだ。
そんな子供のわがままが通用するほど、甘い世界じゃない。
でも、此処を捨てて……
風見「大丈夫ですか?」
「あぁ、平気だ。彼女は?」
風見「特に大きな動きはありません」
風見だって苦しいだろうか?
つい数日前までなんの疑問も抱かず、普通に会話ができていた少女のはずの人間に囚人のような生活を送らせ、監視していることを……
何言ってんだ?
今まで、人を殺してもピクリともしなかった俺の心がたった一人の女を監視してるだけで
「麻痺していた感情が今更、復活?
女一人でここまで変わるか?巫山戯んなよ」
風見「降谷さん?!」
何故
ここまで苦しいのだろうか
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白奈うどん(プロフ) - はな☆さん» 文才なんて……嬉しいお言葉ありがとうございます!ほんとに嬉しいです。これからもこの作品をよろしくお願いします。 (2019年8月13日 23時) (レス) id: fd110bec0b (このIDを非表示/違反報告)
はな☆(プロフ) - とても面白くて一気に読んじゃいました!文才が羨ましい、、!!!!!!これからも頑張って下さい!!!!!! (2019年8月13日 2時) (レス) id: 9297054df9 (このIDを非表示/違反報告)
白奈うどん(プロフ) - 明里香さん» いつも申し訳ないです。ありがとうございました。 (2019年7月30日 7時) (レス) id: fd110bec0b (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 111話に誤字がありました。「見っともない」ではなく、「みっともない」です。 (2019年7月29日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
白奈うどん(プロフ) - さらさん» はじめまして、こちらこそいつも読んでいただきありがとうございます!こんな風に褒められたことがないので、嬉しい限りです。これからもどんどん安室さんの格好良さを出していくので、よろしくお願いします! (2019年4月29日 16時) (レス) id: fd110bec0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白奈うどん | 作成日時:2019年3月17日 21時