世界止めて完結編【萩原研二】 (ページ11)

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カウントダウンは突然にページ11

「あ～！佐藤刑事にAお姉ちゃんだ！」
「あなたたち！偶然ね。」
「久しぶり、みんな。」

研二の迎えを待っていると少年探偵団の子どもたちと会った。
この前は散々な目にあったから、博士と一緒にまた遊びに行ったみたい。
子どもたちのキラキラした目。楽しめたようで安心した。

「A。お待たせ」
「研二、ありがと。」

研二が迎えに来てくれた、
今日は早く帰って一緒に過ごしてやれって陣平が気を使ってくれたみたい。
それにしても何事もなくてよかった。

「美和子ちゃんは今日は合コンだっけ？」
「そう！久しぶりにね～。」
カラオケに行くんだって。楽しそう。

「Aさん。萩原さんと合流できたんですね。よかったです」
「白鳥さん！お疲れ様です。どうしてここに？」
「ああ、実はここに不審物のタレコミがあって来てたんです。けど見間違いだったみたいで。」
「取り越し苦労でしたね...。」
「ええ、もうお暇します。」
野郎のいる場所はないですし、少し皮肉気味だった。
たしかに、こんな夕方まで探して何もないっていうのは骨折り損だ。

「コナン君たちももう帰るの？」
「うん！もうすっかり日も暮れちゃったし、明日から学校なんだ～。」
冬休み最後の日だったんだ。
「そっか、暗くならないうちに帰るんだよ。」

いつも通りの米花町の夕焼け。
みんなそれぞれの家路に帰ろうとしたその時だった。

何かが爆ぜる音がした。
白鳥さんの車だった。

「白鳥さん.....！？」
「白鳥君！？」

「ぐっ.....!」

プレイボール。犯人が残した文章が拒もうとしても目に焼き付いた。

「.....っくそ！おい！A！A...!しっかりしろ！」

愛する人の声を最後にフッと目の前から光が消えた。