Story 82 ページ36
「…奴ら、何者なんでしょうかねぇ…」
「さあ…死にゆく奴らのことなんざ…興味ねぇよ…」
「…コナンくん！止められるのか？」
「わからない！でもやらないと！！」
「よせ！焦るな」
「赤井さん！！」
コナンと降谷、そして赤井。
3人が共同して崩れ落ち、転がっていく観覧車を止めようとするが、止まらず。
「やばい…このままだと…」
焦りを隠せないコナンの瞳に映ったのは観覧車に突っ込んで行く一台のクレーン車。
ぐしゃり、音を立てて潰れたクレーン車を尻目に観覧車は止まった。
『…しっかりして！キュラソー…！！』
観覧車の下敷きになる約一分前、ローズはキュラソーをクレーン車から引っ張り出していた。
「…ローズ、どうしてここに…？」
『貴女を助けに来たの。それよりひどい怪我…すぐに手当しましょう』
自身の愛車、黒のフィアットの後部座席ににキュラソーを乗せる。
アクセルをぐっと踏み込み、飛ばす。
『…お願い、間に合って…』
「ローズ、…あなた、…変わったわね…」
息も絶え絶えに話すキュラソー。
『キュラソー、話しては駄目よ…傷口が開くわ』
「いいえ、言わせて…。あなたは…変わったのよ…。それは…あなたの…色が…“白“だから…」
『違う。白いのは私でなく貴女…キュラソーよ』
「あなたは白いの…あなたはもう大丈夫…」
ニッコリ微笑んだキュラソーは静かにまぶたを閉じた。
『え？ちょっとキュラソー？』
キュラソーからの返事は無かった。
『嘘…よね』
まるで眠っているかのようなキュラソーの姿に、ローズはただ静かに涙を流した。
…ごめんなさい、キュラソー。
貴女のこと助けたかったのに。
…間に合わなかった。
『…神様、これは…』
―――――――――私への罰なのですか。
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祥子(プロフ) - とても深いグリーンさん» ありがとうございます！お待たせしました！！最終話にリンクを貼っております(^^)是非お楽しみください！ (2017年12月31日 11時) (
レス) id: 509da0a297 (このIDを非表示/違反報告)
とても深いグリーン(プロフ) - ”いったん”完結おめでとうございます(^^)新章待ってます！ (2017年12月30日 22時) (レス) id: 629a69f0d0 (このIDを非表示/違反報告)
祥子(プロフ) - クローバーさん» 嬉しいなあ！クローバーさんも良いお年を〜(*^^*) (2017年12月28日 19時) (レス) id: 509da0a297 (このIDを非表示/違反報告)
クローバー - 祥子さん» はい、暇あればチェックしちゃうんです(//∇//)ローズが心配ですが、良いお年を！ (2017年12月28日 0時) (レス) id: 0cbfa43b10 (このIDを非表示/違反報告)
祥子(プロフ) - クローバーさん» いつも楽しみにしてくださってありがとうございます(*^^*) (2017年12月24日 21時) (レス) id: 509da0a297 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥子 | 作成日時：2017年10月14日 16時
