Story 64 ページ18
「ローズ！！！」
一瞬のこと過ぎて何が起こったのか分かるのには時間がかかった。ローズがジンに撃たれた――――。本来、ジンはあの位置からならキールを狙ったはずだ。
―――なぜ彼女はキールをかばったのだろうか。
安室は思考を巡らせた。彼女は“仲間を傷つけるな“と言った。もしかすると、彼女は思っているよりずっと仲間思いなのかも知れない。
きっと気にしていたのだ。宮野明美を助けられなかったことも、スコッチを救えなかったことも。自らの父や―――母のことも。全部独りで気にして、独りで戦って、独りで抱えていたのだ。――ローズは。
なんと愛おしい―――人間らしいことだろうか。
…………とここまでは安室の想像に過ぎないが。彼女がキールをかばう理由は無い。彼女自身はNOCではないのだから。
「…てめぇ、なぜキールをかばう？お前も
ジンの問いかけに薄く微笑んだ彼女。
『…私を殺す？殺して貴方に、組織に何のメリットがあるというの？私が組織を裏切って何のメリットがあるというの』
「てめぇのメリットに興味なんざないが…」
『…貴方はいつも馬鹿にしてるわ。
「…ローズ、あの女はFBI…赤井に組織の情報を漏らしていた。立派な裏切り行為だ」
『…騙したのは赤井よ。彼女を利用したのはFBIよ。明美に罪はない。シェリーだってそうでしょう？！』
「もうやめろ！！それ以上続ける気ならローズ…お前があの方のお気に入りだとしても容赦しねぇ」
「ちょっとジン！止めて！」
ベルモットが間に割り込む。ジンはじろりとベルモットを睨み、ローズにべレッタを向けた。
―――その瞬間、事は起こったのだ。
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祥子(プロフ) - とても深いグリーンさん» ありがとうございます！お待たせしました！！最終話にリンクを貼っております(^^)是非お楽しみください！ (2017年12月31日 11時) (
レス) id: 509da0a297 (このIDを非表示/違反報告)
とても深いグリーン(プロフ) - ”いったん”完結おめでとうございます(^^)新章待ってます！ (2017年12月30日 22時) (レス) id: 629a69f0d0 (このIDを非表示/違反報告)
祥子(プロフ) - クローバーさん» 嬉しいなあ！クローバーさんも良いお年を〜(*^^*) (2017年12月28日 19時) (レス) id: 509da0a297 (このIDを非表示/違反報告)
クローバー - 祥子さん» はい、暇あればチェックしちゃうんです(//∇//)ローズが心配ですが、良いお年を！ (2017年12月28日 0時) (レス) id: 0cbfa43b10 (このIDを非表示/違反報告)
祥子(プロフ) - クローバーさん» いつも楽しみにしてくださってありがとうございます(*^^*) (2017年12月24日 21時) (レス) id: 509da0a297 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥子 | 作成日時：2017年10月14日 16時
