Story 44 ページ46
「さあ渡せ」
高安の部屋は警察が来るというので金酉とAは別の部屋に移動していた。
いつもならその隙に逃げるのだが背中を完全に取られているし、バーボンの姿が見えない以上不安だった。
『渡せないわ』
「渡さなきゃ撃つぞ」
『さっさと撃てば？その代わりサイレンサーも無しにぶっぱなせばその辺にうじゃうじゃ居る警察がすっ飛んでくるわよ…？』
そこまで言ってローズは隠し持っていたサイレンサー付きの拳銃を金酉のこめかみに当てる。
『もしくは私が貴方を亡き者にしても良くてよ？』
「なっ、お前いつの間に…！生命だけは助けてくれ…」
『今更、命乞いをするのか？最後にお前に聞きたいことがある』
「や、めてくれ…」
『父を殺したのはお前か？』
「違う、俺は…っ」
セーフティを外したその瞬間、事は起きた。
『！？』
突然投げこまれた手榴弾。
『なっ、誰だ？！ゴホッ』
煙に視界を奪われ、気がついた時にはもう金酉の姿は目の前から消え失せていた。
『…っ』
…メモリーカードは手の中にある。Aはぎゅっとそれを握り締めた。
赤い薔薇はいつか枯れて黒くなる。黒い薔薇になればもう戻れない。
《 薔薇はいつか黒くなるのよ。貴女は闇に咲く花、真っ黒な
昔誰かに言われたことば。それがするりと彼女の頭の中に響いた。
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祥子(プロフ) - クローバーさん» クローバーさん！最高の褒め言葉です！嬉しいです(*^^*)更新頑張ります！ (2017年9月30日 9時) (
レス) id: 509da0a297 (このIDを非表示/違反報告)
クローバー - おもしろいです。早く続きが読みたい (2017年9月29日 23時) (レス) id: d0ebff26be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥子 | 作成日時：2017年9月8日 22時
