Story 3 ページ5
「ごめんなさい、キュラソー。今回、ローズは貴女ではなくバーボンと組んでもらうわ」
ふらりとベルモットがその艶やかなプラチナブロンドを揺らして現れたかと思えばそんなことを言う。
『…バーボン？』
「そう。貴女と組むのは初めてかしら？キュラソー、貴女には別の仕事よ、RUMが呼んでるわ」
「OK、ベルモット。ローズ、残念だけどまたの機会にね」
『ええ』
キュラソーが立ち去った後、Aはベルモットに尋ねる。
『なぜバーボンと？』
「不服そうね…安心しなさい。バーボンもキュラソーと同じくらい情報収集に長けているから」
『そんなことは心配してないわ。組織の優秀な探り屋、ということくらい知ってる。そうじゃなく―――』
「そうじゃなく？」
『貴女、何か余計なこと企んでないわよね？』
「あら、だったら何なの？」
腕を組み、ふふんと笑ってみせるベルモット。やっぱりそうか、そうだと思った。
『ジンといい、ライといい貴女って本当に食えない男が好きね』
「馬鹿ね…ライに興味は無いから貴女にあげるわ」
『余計なお世話よ』
「まあ、そう言わないで頂戴。バーボン…彼なかなかの色男よ、たまにはそういうのもいいでしょ？」
『…やっぱりそういうことなのね…まあいいわ』
仕方なく了承したAにベルモットは満足気に頷く。
「この何年もAに彼氏が出来ないから心配してるのよ？」
『要らないわよ…そんなもの今作ったって足枷になるだけだわ。分かってるでしょう？シャロン』
「貴女らしいと言えば貴女らしいわ…see you,good luck！」
唐突に話を切り上げたベルモット――シャロンに内心ため息を吐きながらAは考える。
(…バーボンって確かスコッチと親しかったわね…)
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祥子(プロフ) - クローバーさん» クローバーさん！最高の褒め言葉です！嬉しいです(*^^*)更新頑張ります！ (2017年9月30日 9時) (
レス) id: 509da0a297 (このIDを非表示/違反報告)
クローバー - おもしろいです。早く続きが読みたい (2017年9月29日 23時) (レス) id: d0ebff26be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥子 | 作成日時：2017年9月8日 22時
