Story 23 ページ25
« ねえ、まだかい？ジン！待たせる男は嫌われるよ！»
先にベインBに着いていたキャンティからジンに通信が入る。
「そう焦るな…キャンティ…キールからの連絡がまだ来てねぇ…それにDJの車もまだ…」
« どーでもいいけど、そっちの声ノイズが多くて聞き取りにくいよ！»
キャンティの通信にジンと視線を合わせたAはウォッカに静かにしろと目で合図を送り、先程キールが脱ぎ捨てた服を探る。
―――彼女の靴底についていたのは盗聴器。そして発信器。
ジンにAはそれを手渡す。それを見たジンはニヤリと笑い、組織のメンバーに通信を入れた。
« え？ターゲットを変える？»
« あらそう…で？誰なの？次のターゲットって…»
キャンティとベルモットからの質問にジンは答える。
「場所は米花町…5丁目…毛利探偵事務所だ…」
その答えに息を飲んだのはベルモット。慌てて乗っていたハーレーを乗り捨てて、ジン達と合流した。
「でもそれ確かなの？毛利小五郎がキールの靴底に発信器と盗聴器をつけたって話…」
どうにかしてジンやローズを欺く事が出来ないか考えつつ質問するベルモット。
『間違い無さそうよ…今日私たちと会う前にキールが接触したのは彼だけだもの…しかも彼は昨日から彼女の部屋に上がり込んでいたみたいだし…まあ他愛も無い事件だったらしいけどね』
「でもそれだけで彼を疑うのは…」
「仕掛けた理由は知らねぇがやったのは奴に間違いねぇよ…。前にあの女…シェリーに仕掛けられたヤツによく似ている…。もしあの女と奴が繋がっているとしたら…」
『あら、その情報…本当なの？』
「ああ、以前俺の車にシェリーが仕掛けた盗聴器があってな」
『それ、どうして彼女の仕業だって分かるの？』
「…髪の毛だ」
『髪の毛？』
「落ちてたんだよ…あの女の赤みがかった茶髪がな…」
『へえ』
ローズはニコリと笑って言い放つ。
『面白い展開になってきたわね』
まるでずっと欲しかったオモチャを買って貰った子どものようなウキウキとした声で言うローズに同意したのはジンとウォッカ。ベルモットはただただポーカーフェイスの下で焦りを募らせていた。
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祥子(プロフ) - クローバーさん» クローバーさん！最高の褒め言葉です！嬉しいです(*^^*)更新頑張ります！ (2017年9月30日 9時) (
レス) id: 509da0a297 (このIDを非表示/違反報告)
クローバー - おもしろいです。早く続きが読みたい (2017年9月29日 23時) (レス) id: d0ebff26be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥子 | 作成日時：2017年9月8日 22時
