Story 18 ページ20
『…ジン、それ本気？』
「ああ。その為にキールを仕込んだんだからな…」
『ああそう…それで？その"キール"とやらはいつ来るのかしら？約束の時間はとっくに過ぎているんじゃなくて？』
ローズ――Aがジンの愛車ポルシェ356-Aの後部座席で彼に尋ねているとシトロエンGT sportに乗る女性の姿を発見した。
「どうした、キール…約束は10時のはずだぞ…」
ポルシェの真横に車を停めたキールに車越しにべレッタを突きつけたジンは言う。
「ごめんなさいね、気になる車が居たから念の為、撒いてきたのよ…それよりあなたのべレッタ、鞘に戻してくれない？」
「フン、まあいい…キール、お前ローズと会うのは初めてか？」
「ええ、噂ならいつも聞いているけれど」
『あら、どんな噂かしら？』
Aは車を降り、キールの元に歩み寄る。キールがそれを見て自身も車から降りようとしたがそれを制止した。
「…組織の敏腕スナイパー兼情報収集のスペシャリスト…ローズに不可能の文字は無い…そう聞いたわ」
「誰が言い出したか知らねぇが…当たってるな」
キールの答えに面白そうに笑ったのはジンだ。
『
微笑んでそう言ったローズはキールに右手を差し伸べる。それが握手の意だと気づいたキールは自身も右手を差し出し、ローズのそれを握る。
『大役だけど頑張って頂戴』
ふわり花のように笑った彼女。ジンは横目でローズをついと見て、キールに問う。
「キール、最終確認だ。言ってみろ…」
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祥子(プロフ) - クローバーさん» クローバーさん！最高の褒め言葉です！嬉しいです(*^^*)更新頑張ります！ (2017年9月30日 9時) (
レス) id: 509da0a297 (このIDを非表示/違反報告)
クローバー - おもしろいです。早く続きが読みたい (2017年9月29日 23時) (レス) id: d0ebff26be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：祥子 | 作成日時：2017年9月8日 22時
