Story 7 ページ8
舞台"Golden Apple"の会場へ着くともう人混みでいっぱいだった。
中には転売されるチケットを待っている人もおり、警備員がわちゃわちゃしている。
「流石、ハリウッド女優…日本でも人気は健在ね」
驚きを隠せない様子の碧の手を引き、受付でチケットを見せ、Aは中に入った。
「もう、優作〜!ちょっと目を離した隙に新ちゃんどっか行っちゃったわよ!」
「有希子、探しに行くから席で待っていておくれ」
指定席に着くと隣では何やら若い夫婦が言っていて、ふとその声に聞き覚えがあると感じた。
「まさか、藤峰有希子さん?伝説的女優の?」
思わずAがそう零すと。
「えっ、バレちゃった?しー、おっきな声出さないでお嬢ちゃん。お忍びなの笑」
茶目っ気たっぷりの笑顔でウインクする。
「あなたもシャロンの舞台を観に来たの?きっと惚れちゃうわよ」
「有希子さん!大ファンなんです!握手してください」
母、碧がそう言って手を差し出すとニッコリ笑って有希子は手を握り返した。
シャロンの舞台は素晴らしかった。
よく通る声、生まれ持った美貌。そして迫真の演技。
舞台が終盤に近づいたとき、それは起きた。
「停電だっ!」
最初に叫んだのは誰だったか――――とにかく会場の全ての照明は落ち、復旧したときには悲鳴が上がった。
「全員、動くな!動くとコイツの命はねえぞ!」
舞台の主演女優、シャロン・ヴィンヤード――――ではなく、彼女と同じ舞台に立っていた女優アンナ・サシェを人質にとり、彼女に刃物を突きつけている男と、会場に5箇所ある入口付近にはその男の仲間と思われる男たちが拳銃を突きつけていた。
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祥子(プロフ) - 有栖川爽良さん» お待たせしていたのに申し訳ないです。こちらの都合により、これにて完結となります。本当にすみません。 (2018年2月13日 1時) (レス) id: 509da0a297 (このIDを非表示/違反報告)
有栖川爽良(プロフ) - 続きがとても気になります!!これからも頑張ってくださいp(´∇`)q ファイトォ~♪ (2018年2月4日 22時) (レス) id: 8b131bc6c2 (このIDを非表示/違反報告)
祥子(プロフ) - クローバーさん» クローバーさん!ありがとうございます(*^^*)こちらは薔薇シリーズの元ネタです(*^^*) (2017年12月8日 21時) (レス) id: 509da0a297 (このIDを非表示/違反報告)
クローバー - こちらにも来てしまいました! おもしろいしバーボンにキュンキュンです// (2017年12月7日 17時) (レス) id: 911e6ebada (このIDを非表示/違反報告)
MAIKA(プロフ) - 祥子さん» ありがとうございます! (2017年12月6日 23時) (レス) id: 1eca5a29ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:祥子 | 作成日時:2017年8月12日 15時