Story 10 ページ12
「…奴らが動き出す。こんな事をお前に頼むのは癪だが…Aさんを頼む」
通話を切った降谷は、スマートフォンをベッドに投げる。綺麗に弧を描いて枕元に収まったソレをじっと見つめる。
「…何で」
何かを守りたくて警察官になったのに。
何故、自分はこんなにも無力なのか。
「…!?」
不意にベッドの上で鳴るスマートフォン。急いで画面を見れば、“ベルモット“の文字。
「もしもし」
〈 バーボン…ついにジンが動くわ…彼女を守れるのは貴方だけ…〉
「ベルモット…何故、僕にそんな電話を?先程、ジンから来ましたよ…ローズを始末する…と…彼女は組織を裏切った…あなたは…裏切った彼女を許すのですか?」
〈 許すとか許さないとかじゃないわ…。私にとってローズは宝物よ。宝石より輝く…。彼女を守れなかった…バーボン…あなたなら、あの子を救えると思ってるわ〉
「…」
〈 キュラソー…の敵を討つ…その為にローズは組織を抜け出したの…〉
“彼女の事を任せたわよ、バーボン…“ベルモットはそう言って通話を切った。
降谷は黙ったままスマートフォンの画面を見つめる。
(…あなたを守りたいのに、俺は無力だ)
――愛しい彼女の為に、彼が取るのは“バーボン“か“降谷零“か。
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祥子(プロフ) - クローバーさん» ありがとうございます(*^^*)本当にずっと応援してくださいましたね!嬉しいです。もしかしたら、またローズの話を書くかも知れませんが、一旦終わりで笑 (2018年2月16日 18時) (レス) id: 509da0a297 (このIDを非表示/違反報告)
クローバー - 完結おめでとうございます!ちょっとかなしいけど(泣)祥子さんの他の作品も応援してます!! (2018年2月15日 11時) (レス) id: d0ebff26be (このIDを非表示/違反報告)
祥子(プロフ) - aoumi1973さん» ありがとうございます!!暖かいお言葉嬉しいです! (2018年2月11日 20時) (レス) id: 509da0a297 (このIDを非表示/違反報告)
祥子(プロフ) - 笑顔の似合う少女。さん» ありがとうございます!感動していただけるなんて、、、、感動です!笑 (2018年2月11日 20時) (レス) id: 509da0a297 (このIDを非表示/違反報告)
aoumi1973(プロフ) - 完結おめでとうございます。すごくおもしろかったです。まだ、寒い日が続くので、身体に気をつけてください。 (2018年2月11日 19時) (レス) id: 84f816655d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:祥子 | 作成日時:2017年12月31日 11時