家政婦ってのも楽じゃない！ (ページ2)

今日:21 hit、昨日:10 hit、合計:11,643 hit

アイビーが枯れる頃ページ2

🍊side

はぁ...あの子が来てからずっと憂鬱。

ものは無くなるし、香水はキツくて気持ち悪くなるし、甘ったるい声で擦り寄ってきて、腕を絡めてきたり、デートだなんだ騒ぎ立てたかと思えば、すぐに怒ったりで振り回されてばっかり。

🍊Aヌナの時はこんなんじゃなかったのに......

無意識のうちにそんな言葉が出てきて、暖かいものが頬を伝う。

あぁ、自分がこんなにも限界を迎えていたなんて。とてもじゃないが大好きなCaratたちに向けられる顔じゃないだろう。

目の前にある鏡を見つめる。

不安とストレスで眠れずにできた濃い隈、
疲れているんだとすぐにでも分かるような顔、
泣き腫らして赤く腫れている目元＿

浮腫だ美容だなんだといつもは騒ぐけれどこんなんじゃアイドルとして全然ダメダメじゃんか...

...でも、もうすぐ終わるんだ。ヒョンたちが
終わらせてくれるんだ。

あの夜、ジョンハニヒョンが強く抱き締めてくれたからあぁ、もう大丈夫なんだって現状も理解してないのになんだか安心できたんだ。

🍊...ねぇAヌナ。僕寂しいんだよ...？
あんたヌナでしょ...早く戻ってきてよ、ぎゅってしてよ...ｯ

そんな僕の小さい嘆きは闇夜に溶けて消えた。

ねえAヌナ、聞こえた？はやく帰ってこなきゃだめだよ。僕の隣にはヌナに立って欲しいんだ＿

あぁ、なんだか胸が苦しいな。

この気持ちには気付かないフリをして僕の体はふかふかのベットに沈んでいった。