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8話 ページ8

友達になるって言ったけど、友達ってなんなんだろ。
私は今まで男の子の友達がほとんどいなかったからな…
どう接していいか分からないかも…

香山「A?おーい!」

『あ、ご、ゴメン。なに?』

香山「どうしたの、ボーッとしちゃって。」

『いや、ちょっとね…』

香山「なになに?」

『お、男の子の友達とどう接したらいいのかな…なんて…』

香山「え!?Aに男友達!?だれだれ!?」

『え!あぁ、また今度紹介する…』

今はまだちょっと早いかな…

香山「えー!気になるー!早めに紹介してよね!」

『うん。分かった。』

香山「どう接したらいいかなんか簡単だよ。私と喋るみたいに普通に話せばいいんだよ。」

『えぇ…』

無理だよ…男嫌いなんだもん…

香山「まぁAに男友達ができるようになったんだからそれだけでも進歩だよね!
よく頑張ったね!」

『うん。ありがと。』

ホントに里穂はいい子。こんな些細なことでも私を褒めてくれる。

香山「ちょっとずつでいいから頑張ってみよ!私も手伝うから!」

『うん!ありがと!』

ちょっとは緊張がとけたかも。上手く喋れるといいな。

香山「それよりA。そろそろ授業じゃないの?」

『あ!そうだった。』

次は経済だ。先生怖いから早く行かないと…

『じゃあ行ってくるね。』

香山「うん!いってらっしゃーい」

あと5分で始まっちゃう。間に合うかな…

なんとかギリギリ間に合った。でも全力疾走したから冬でもちょっと暑くなっていた。

(あ、いつもの場所…)

そこには宏介がいた。授業が始まる前からもう気持ちよさそうに寝ている。

(起こした方がいいのかな…)

教授「始めるぞー」

あ、始まっちゃった…

すると彼の腕になにか紙がはさまっていた。
その紙には

「授業終わったら起こしてください。」

と、書かれていた。

『クスっ…』

思わず笑ってしまった。

こんなに寝てて単位取れるのかな。
経済ってわりと難しいのに…

そうこうしてるうちに授業が終わったようだ。

起こしていいよね…

『さ、斎藤くん…?授業終わったよ…』

全く起きない。声が小さいのかな。

『斎藤くん!起きて。』

まだ起きない。よくこんなに爆睡できるもんだ。

「斎藤くん!起きて!」

揺らすとやっと起きた。

斎藤「ん…あれ、岡本さん…なんでここに…?」

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設定タグ:UNISONSQUAREGARDEN , ユニゾン , 斎藤宏介   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:あむ | 作成日時:2018年10月22日 22時

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