23話 ページ23
『あー美味しかった!』
中野「ホントか?それなら良かった。」
あったまったし美味しかったし。
眠くなるよ〜
中野「デザート。」
出てきたのはみかんのゼリー。
これも手作りみたい。
『ありがとう。いただきます!』
ん〜!プルプルでみかんの甘さが爽やかで美味しい〜
中野「Aは本当に美味しそうに食べるな。
見てるこっちが幸せになるよ。」
『え?そう?』
美味しいものを食べてるときって幸せだもんね。
自然と笑顔になるんだよ、きっと。
中野「美味しかったか?」
『うん。すっごく美味しかったよ。』
中野「良かった。」
『ねぇ、秀太。』
中野「なんだ?」
『眠くなってきちゃった。
ちょっと横になってもいいかな。』
中野「は!?ね、寝るって…」
『ダメ?』
中野「……っ!…いいよ。」
『ありがとー。おやすみー』
お腹いっぱいになったら眠くなっちゃうんだよ…
中野「コイツ無防備すぎだろ…」
『ん…秀太は寝ないの…?』
中野「は!?寝ねーよ!何言ってんだよ…」
『そうなの…?眠くないの…?』
中野(コイツ、眠くなったら人格変わるのか…)
中野「お前なぁ…襲われても知らねーぞ?」
襲われる?
中野「ふつーに男の家に入って。
しかも寝させてとか誘ってるとしか思わねーぞ?」
『家に呼んだのは秀太じゃない。
それに秀太の家だから寝れるの!』
他の男の子の家なんて怖くて行けないよ。
中野「俺は…男として見てないってことか…?」
『幼なじみじゃない!
今さらそんなこと…』
中野「俺だって…男だぞ。」
『えっ…』
次の瞬間視界がガラリと変わった。
なにが起きているのか頭が追いつかない。
『しゅ、秀太…なにやって…』
中野「俺だって…男だって言ってんの。」
押し倒された格好のまま、腕を掴まれて身動きが取れない。
怖い。
『や、やめて…』
中野「……」
顔がだんだん近づいてくる。
『しゅ、秀太ぁ…』
中野「…っ!ご、ごめん…」
思わず涙が出てしまった。
秀太が違う人に見えた。
中野「ホント、ゴメン。
寝てていいよ。なにもしないから。」
『…うん。』
帰ったほうが…いいのかな…
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作者名:あむ | 作成日時:2018年10月22日 22時