20話 ページ20
『ここが私の家。』
私が住んでるのは大学から3駅ほどのアパート。
でもセキュリティーもちゃんとしてるし家賃の割には部屋も広く、住みやすい。
斎藤「マジ?俺ん家から近い笑笑」
『え!そうなの。』
斎藤「うん。ここから5分ぐらい?」
へぇ…そんなに近かったんだ…
斎藤「俺はここで待ってるよ。」
『ダメだよ。お客様にはおもてなししなきゃ。』
斎藤「え!?でも部屋には…」
『そんなに散らかってないはずだよ!
それとも入りたくない…とか?』
斎藤「い、いや、そうゆうことじゃないけど…」
『じゃあいいじゃない。
早く入って〜』
綺麗好きなほうだから部屋は常に片付いている。
物もあまり置かない、質素な部屋だ。
『紅茶でいい?』
斎藤「あ、うん…」
斎藤(うわ、めっちゃ緊張するんですけど…)
『はい、どうぞ。待ってて、マフラー取ってくるね。』
斎藤「うん。」
えっとこの紙袋だよね…
『はい、長い間ゴメンね。』
斎藤「全然いいよ。」
『あと、これ。
すっごく美味しいお菓子なの。』
斎藤「あ、ありがとう。」
『斎藤くんって甘いもの好き?』
斎藤「うん、大好きだよ。
常にチョコは持ってる。」
『いいなぁ、甘いもの食べても太らないなんて。』
斎藤「岡本さんも細いじゃん笑笑」
『そりゃあちょっとは制限してるもん。
でも最近ちょっとやばいかも…』
二の腕が…
斎藤「全然だよ。もっと食べてもいいぐらい。」
『そんなこと言って食べさせようとしないで〜
ホントにいっぱい食べちゃう。』
斎藤(かわいい…)
斎藤「え!?」
『え?なに?』
斎藤「いや、なんにも…そろそろ帰るよ。」
『あ、うん。わざわざ送ってくれてありがとう。』
斎藤「いえいえ…じゃあまた明日ね」
『うん。また明日。』
斎藤(なんだよ、さっきのかわいいって…
おかしいだろ…)
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作者名:あむ | 作成日時:2018年10月22日 22時