安室さんはアーヤに一目惚れ！？

9、気になる　安室side ページ10

綺麗な人だったな……


衝動で手を引いて、そのまま抱きついた体制になったけど、その時いい匂いがした。


……って、こんなこと言ったら変態になるよな。


風見「……さん、降谷さん。」


その声にハッとして、返事をする。


降谷「何だ、風見」


風見「はい。さっきからぼーとされてますけど、大丈夫ですか？」


そんなに心配されるほどぼーとしてたか？


まぁ、確かにあの綺麗な人のことをずっと考えていたが……


降谷「あぁ、大丈夫だ。」


そう言ったものの、仕事にあまり手がつかない。


考えれば考えるほど、あの人のことが頭から離れられなくなった。


こんなこと初めてだ。


風見「降谷さん。やっぱりぼーとされてますよ。体調でも悪いんじゃないですか？」


降谷「いや、そんなことない。」


そう言っても、心配そうな顔は変わらず……


風見「念のために休まれた方がいいのでは？降谷さんがぼーとしてるのは珍しいですし」


降谷「あぁ、そうだな。そうさせてもらう。」


これ以上いても、もはや迷惑にしかならないかもしれない。


そう考えた僕は、公安を後にした。


本当なら休んだ方がいいのかもしれないが……ポアロに行かないとな。


行くとは言ってあるし。


ーーこの時はまさか、あの人とポアロで会えるなんて思ってもなかった。

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